2016/11/25発行 ジャピオン892号掲載記事

集まれ みんなの広場

日本舞踊クラス@Resobox

指先まで丁寧な指導
300年の歴史受け継ぐ

 毎週月曜日、ロングアイランドシティーのレゾボックスで宗家藤間流名取の藤間錦乃(にしきの、本名ヘレン・モス)さんによる日本舞踊のレッスンが行われている。

 宗家藤間流は300年以上の伝統ある流派。錦乃さんが所属する市藤会は、宗家・藤間勘十郎6世の下で学んだ藤間錦(本名渡辺美代子)氏によって当地の日本クラブに創立され56年の歴史を誇る。錦乃さんはロングアイランドシティーにあるレゾボックスのほか、マンハッタンのクラスでも指導に当たっている。英語で指導するため、日本文化に初めて触れるという人も多く参加しているという。

 この日はまず「寿」を練習。扇子を片手に踊り、「この形は鶴と亀を現します」と言い、左腰の近くで開いた扇子を亀の尾と表現し、ゆったりと流れるような動きを見せると生徒らがそれに習って踊りはじめる。一つ一つの動きを、生徒の隣について丁寧に指導。

 この日は公演直後とあって参加者が少なかったため、初心者と上級者それぞれに丁寧に個別指導を行った。初心者のメリアーニ・朋子さんには傘を片手に、空いた手を傘の外にかざし、パラパラと降る雨を表現する指使いを重点的に教え、上級者の張東炘(チャン・ドンシン)さんには、両手に一本ずつ扇子を持ちながら、教室全体を広く使って移動するしなやかな足さばきを丁寧に教えていた。

 教室に通い始めて3カ月のメリアーニさんは、「日本文化を改めて学びたいと思い、習い始めました。今では着物を一人で着られるようになりました。レッスンは英語で行われるので、英語の勉強にもなり、一石三鳥ぐらい勉強になります。先生が細かく指導してくださるので、とても分かりやすいです」と話す。

 ハンター大学で演劇の助教授をしている張さんは、指導を受けて5年目。「大学では崑曲(こんきょく)を専門としています。日本舞踊と共通する点もたくさんありますが、女性の形や踊りの指導法に違いがあり興味深いです」と語る。

 きっかけは当時8歳の息子が習い始め、見ているうちに自身も習い始めたという錦乃さん。バレエなどの西洋の舞踊と違い一定のリズムではなく歌詞と音楽の関わりでリズムをとるのだという。

 「日本舞踊は老若男女どんな人でも踊ることができるのが特徴です」と語る。「誰でも楽しく日本舞踊を習うことができるように」という市藤会創設者、藤間錦氏の思いを受け継いで、指導を続けている。

年齢、性別、経験に関係なく一緒に練習できるのも魅力の一つ。普段着る機会が少ない着物を着ると、気分が変わる
錦乃さんはレゾボックスとマンハッタンのクラスで指導を行っている
指先や扇子の角度まで細かく指導
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藤間錦乃さん
 宗家藤間流市藤会は5人の師範名取で指導を行っています。東京の宗家藤間流本部(宗家・藤間勘十郎8世)直属として日本クラブを始め、マンハッタン(2カ所)、クイーンズ、フィラデルフィア、ロングアイランドのポートワシントンで、毎月合計20クラスが開催しています。平日や週末と、いろいろな時間帯と場所で対応しています。日本舞踊に必要な着物や道具を持っていない人には貸し出しています。着付けも教えますのでまずは気軽に見学に来てください。また、日本文化に初めて触れる人もたくさん受講していて、初心者でも気軽に参加できます。毎年、桜祭りなどの日系のイベントでパフォーマンスを行いますので、ご興味のある人はぜひご連絡ください。

メンバー募集中

Japanese Classical Dance@Resobox

毎週月曜日の午後6時30分から7時45分まで、ロングアイランドシティーのResobox(44-02 23rd St., #210, Queens, NY 11101)でクラスを開講。

TEL
718-793-3117
MAIL
helen.moss@gmail.com
WEB
http://www.ichifuji-kai.org

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