2016/11/18発行 ジャピオン891号掲載記事

集まれ みんなの広場

ニューヨーク混声合唱団

音楽で伝えたい
仲間と奏でる美しい響き

 平日の夜、ニューヨーク混声合唱団(NYMC)の団員たちが日系人会館に集まる。この日は、11月19日(土)に開催する定期演奏会に向けて、いつも以上に熱のこもった練習を繰り広げた。NYMCは今年で創立16年目。年齢、職業もさまざまなバックグラウンドを持つ女性22人、男性5人で構成されている。

 今回の演奏会では約20曲を披露する予定で、「毎年さまざまなジャンルの曲に挑戦するのがこの合唱団の特徴」と指揮者のコルナ・紗綾(さや)さんは語る。

 練習では、今回挑戦する曲の一つで、イギリスの作曲家ボブ・チルコット作曲のジャズ風のミサ曲「A Little Jazz Mass」から歌い始めた。ラテン語の歌詞で、グルービーな「キリエ」、スウィングする「グローリア」など、それぞれ違うメロディーの5曲で構成される難しい曲だ。「もっとベタな感じで歌ってみましょう!」「ラテン語の『R』は英語と違って、はっきり発音してください」とコルナさんの指導が入る。普段使わないラテン語を駆使し、表現豊かに歌い上げる団員たちの眼差しは真剣そのものだ。

 沖縄三線(さんしん)の伴奏と合わせる「さとうきび畑」では、「『ざわわ』という歌詞は、音を引くように表現しましょう」と指導。イメージを伝えるために、体全体を揺らすコルナさんのユーモラスな姿に一同は微笑みながらも互いにアイコンタクトを取り歌声を一つにまとめていく。団員同士の絆の強さも感じた瞬間だった。

 今回が最後の演奏会出演となる周斯敏(しゅうきびん)さんは「しっかり暗譜して、全員で一つの音楽を作りたい」と意気込む。

 所属3年目の佐藤あきさんは「今年は結婚に出産といろいろあった年。米国生活で寂しいこともありますが、自分の母と同世代の方も一緒に活動していて癒やされます」と語る。

 3月に入団したばかりのマードック・由美子さんは、「コーラスは全くの初心者。楽譜が読めなくても、音源を聴いて音を覚えられますし、みんながアドバイスをしてくれます。今は大きな声を出して歌うのがとにかく楽しい」と明るい笑顔で話した。

 創設時からのメンバーの遠田礎史さんは、初心者として始め、今ではミュージックマネジャーも務める。「私が中心となって選曲しました。いろいろな曲をちりばめたおもちゃ箱のような内容です。少人数ですが、しっかり響きを作りたい」と語る。

 本番では約1年かけて作り上げてきたハーモニーを披露する。

皆、1日の仕事を終えてからの練習だが、元気いっぱい。この日の練習は定期公演に向けていつも以上に熱がこもっていた
年齢、職業もさまざまな団員で構成されるNYMC
今回の定期公演では沖縄の曲も披露する。練習では、本番さながら三線を入れて練習した
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コルナ・紗綾さん
NYMCは一言で表現すると「とにかく元気!」です。経験も年齢も仕事もばらばらで、皆違う背景を持っていますが、音楽が大好きな人たちが集ま っているので、学生の頃の部活のような楽しくてにぎやかな雰囲気です。年に一度定期演奏会を開いていて、1年を通して、そこで披露する曲を練習しています。本番前には、パートごとに週末に合宿をして練習する熱心な団員もいるんですよ。練習以外でもお互いの誕生日会を開いたりして、仲も良いので、ニューヨークでもっと友達の輪を広げたいと思っている人もぜひ一度見学に来て、私たちの音楽を聴いてみてください。未経験でも、音楽には興味があるけど楽譜が読めないという人でも大歓迎です。

メンバー募集中

New York Mixed Choirs

毎週火曜日午後7時から日系人会で練習している。定期公演は19日(土)午後3時開演。The Church of the Holy Trinity(316 E. 88th St.)で開催。

MAIL
nymcinfo@gmail.com
WEB
http://www.nymc.net

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