2016/10/28発行 ジャピオン888号掲載記事

集まれ みんなの広場

風の環少年少女合唱団

日本の歌を受け継いで
少年少女の初舞台

 米同時多発テロから15年を迎えた9月11日、アッパーウェストサイドのマーキンコンサートホールで、「第9回風の環(わ)メモリアルコンサート」が開催された。同コンサートは、犠牲者追悼の意を込めて毎年開催されている公演で、今年は熊本・大分震災復興支援チャリティーも兼ねて行われた。

 さらに今回は、ニューヨークとその近郊の学校に通う日系の小中学生で結成された「風の環少年少女合唱団」の初舞台となった。コンサート主催者で、同合唱団創立者である、混声合唱団ジャパン・コーラル・ハーモニー「とも」代表の白田正樹さんは、「アメリカで育つ日系の子供たちに、日本の伝統的な歌を日本語で歌って、受け継いで欲しいと願い結成しました」と語る。

 舞台では風の環少年少女合唱団の指導者、吉住奈緒子さんによる指揮のもと、熊本民謡の「あんたがたどこさ」と卒業式ソング「ビリーブ」を披露。かわいい着物姿で懸命に歌う子供たちの姿に、会場からは温かい拍手が送られた。吉住さんも、「みんな頑張ってくれて、本番が一番上手でした」と大満足だった。

 福岡を拠点に活躍する和太鼓グループ「野武士」と、熊本から和太鼓のジュニアチーム「人吉ねぶか太鼓」も参加。白崎彩子ジャズトリオやブラウン大学アカペラ男性合唱「ザ・ベア・ネセシティーズ」も加わり、フィナーレは、今年亡くなった永六輔さん作詞の「上を向いて歩こう」を全員で合唱した。

 「うまく歌えて、すごく楽しかったです」と笑顔で話すのは、ブルックリン日本語学園に通う千房にこさん(7歳)。母親のやえさんは「永六輔は主人の叔父なんです。本人も(天国で)喜んでいると思います」とうなずいていた。育英学園ポートワシントン校サタデースクールの康(かん)はなさん(10歳)は、「サムアップです。ぜんぜん緊張しませんでした」と笑顔。母親の郁子さんは、「熊本で親戚が被災したので、娘に一生懸命に歌うように言っておきました。普段日本語を使ってないので心配でしたが、頑張ってくれました」とほほ笑む。

 ニュージャージー補習授業校に通う上野舞音(まい)さん(14歳)は、みんなのまとめ役も引き受け、「休憩時間に、ここをもうちょっと伸ばしてみようと話し掛けたりしてまとめました。最初はバラバラでどうなるかと心配でしたが、きょうはみんなでうまくまとまりました」と顔をほころばせた。この初舞台を機に、子供たちの明るい歌声が広がっていきそうだ。

「風の環メモリアルコンサート」に合わせ結成された「風の環少年少女合唱団」は、現在団員数77人。混声合唱団ジャパン・コーラル・ハーモニー「とも」が指導を行っている
ニューヨーク近郊の学校から集まった団員が一つになって、かわいい歌声を聞かせてくれた
熊本から、和太鼓のジュニアチーム「人吉ねぶか太鼓」の子供たちも応援に駆け付けた
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白田正樹さん
 限られた時間の中で集中して練習した成果が出て、素晴らしい出来栄えでした。「風の環少年少女合唱団」は、アメリカで暮らす日系の子供たちに、日本語を大切にして、童謡やわらべ歌、民謡など、伝統的な日本の歌をみんなで歌って受け継いで欲しいとの思いで、NY生活プレス社とのコラボ企画で結成しました。今後も活動を続けていきます。11月13日(日)には、熊本出身の水前寺清子さんを招いて熊本復興支援チャリティーコンサートを開催します。子供たちは、日本の爽やかな秋の歌と水前寺さんのヒット曲「三百六十五歩のマーチ」を一緒に歌って、熊本にエールを届けます。日本語で日本の歌を歌いたい多くの子供たちに、参加してもらいたいです。

メンバー募集中

Kaze no Wa Boys & Girls Choir

11月13日の公演に向け、10月29日(土)と11月6日(日) に、ノラリハーサルスタジオ(250 W. 54th St.)で練習。日本語の曲が歌える小・中学生なら誰でも参加可能。随時団員募集中。
kazenowabgchoir911@gmail.com(少年少女合唱団)
japan.choral.harmony@gmail.com(JCHとも)

MAIL
kazenowabgchoir911@gmail.com
WEB
http://www.resobox.com

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