2016/07/15発行 ジャピオン873号掲載記事

集まれ みんなの広場

ファーマーズマーケットツアー

プロの料理人が案内 学びながら食材選び

 朝9時、晴天のユニオンスクエア。「Tama’Kitchen NYC」主宰者たま・バッチャーさんによる、「ファーマーズマーケットツアー」が催された。今年で6年目となるこのツアーは、ブーレーやデル・ポストなどの有名レストランでのシェフ経験を持つたまさんが、ファーマーズマーケットのおすすめの店を回りながら、食材の説明や料理法から、出店する各農家の特徴までを紹介していく。

 「きょうは春の終わりと夏の初めの野菜がたくさんありますよ」というたまさんの言葉に、参加者の表情が期待で輝く。店を回って食材を手に取りながら、「ラディッシュの葉は捨てないでさっとゆがいておひたしに」「赤いビーツには鉄分が多く含まれています」「マッシュルームは重みのあるものを選んで」と説明。「このお店のバターがおすすめ」「きょうのイチオシはこのカブ」と、「たまさん情報」も満載だ。

 マーケットには野菜だけでなくチーズやハム、ソーセージ、パンなども並び、どの店でも気軽に試食させてもらえる。先週から出始めたサヤエンドウを試食すると、「生のままで食べられるなんて知らなかった」「何もつけなくてもおいしい」「甘くてシャキシャキ!」と、参加者は驚きの声を上げる。「ここの野菜や果物はお値段が高めですが、農家の方が手間暇掛けて作ったものだから当たり前。でもスーパーマーケットで買うものとは、味も栄養価も全然違います」との言葉に、参加者は大きくうなずく。

 日本から短期滞在中の、食育コンシェルジュの荻原彩子さんは、「食材の知識や料理法について的確なアドバイスがあり、充実した内容で勉強になりました。何よりも、たまさんは生き方の哲学がしっかりしていて素晴らしい」と感銘を受けた様子。

 主婦の早川奈々さんは、「子供が生まれたのをきっかけに、ちゃんとしたものを食べようと目覚めて参加しました。知らないことばかりで勉強になりました。特にアスパラガスや豆類が新鮮で、生で食べられるのが驚きでした」と鮮度の高さに感激していた。

 「早起きしてきてよかったです」と喜ぶのは、ウエートレスの辻裕子さん。「朝早く来ると置いてあるものが充実していますね。いつもはスーパーで安いものを買っていましたが、季節のおいしい野菜を食べたくなりました」と食の大切さに目覚めたようだ。

 ツアーを終えて、「未来に残したいものにお金を使ってほしいです」と、たまさんは力を込めて呼び掛けていた。

ツアーには、地元産の食物の紹介、選び方や保存法、調理法、心と体と食べ物との関係、ファーマーズマーケットで買い物をするメリットなど情報が盛りだくさんのツアー
参加者の顔触れはさまざまで、たまさんファンのリピーターも多い。この日は子供連れの参加者も
参加者は写真撮影をしたりメモを取ったりしながら、説明に聞き入っていた
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たま・バッチャーさん
 わたしはユニオンスクエアのファーマーズマーケットに、すっかり恋をしています(笑)。ここには、旬の食材が並んでいるので、歩いているだけでワクワクして心が癒やされ、買い物セラピーになります。五感を使って創造力をかき立てて、固定概念を打ち破ってください。いつも刻んでいる野菜を、そのままかじってみてもいいです。食を通して人生の楽しみや深みが出てきます。おいしく栄養価の高い地元の食材を生かした料理を考えるだけでも、日々への感謝につながります。また、素材が良ければそれを生かして火を通さないシンプルな料理が一番おいしいので、料理が苦手な人にはぜひ参加して欲しいです。また子育て中の方や子供のいる方の食育にもなります。

メンバー募集中

Union Square Farmers Market Tour

毎年春から秋にかけて、毎月3回不定期で開催。8月は17日(水)、19日(金)、27日(土)の午前9時から10時30分まで実施。参加費35ドル。8月のみ子供1人25ドル。要事前予約。

MAIL
tamany22@gmail.com
WEB
http://ameblo.jp/tama-house

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