2016/06/24発行 ジャピオン870号掲載記事

集まれ みんなの広場

俳優による自己表現力UPワークショップ

俳優のメソッドを活用 枠を外して自己表現

 6月上旬、「俳優による社会人のための心の体操と自己表現の拡大ワークショップ」が、ユニオンスクエア近くのスタジオで開催された。主催者で講師のRYUMAさんは、日本で舞台やテレビなどに出演するプロの俳優で、「僕が学んできたアメリカの演技メソッドを、一般の人も使えるように応用して、自己表現力をアップさせるクラスです」と説明する。

 全身をリラックスさせる練習からスタート。「お風呂に入っている時に、思わず『ハァ〜っ』と声が出ますが、あの感じで体の力を抜いて」。全身の力を抜くのは意外と難しく、RYUMAさんが一人一人を修正して回る。体と気持ちが緩くなったところで、腹式呼吸で力強い声を出す練習に入った。何も考えず、言われるままに動く、思いきりおなかから大きな声を出すなど、普段しないことをするとで、自分の枠を外す効果があるそうだ。

 「人と一緒にいる」というコミュニケーションの練習は、2人一組で向き合い、黙って立っているだけというもの。そこから、「こんにちは」と言い合ったり、ぱっと目に入った相手の外見や印象について、オウム返しもありで言い合う、という練習に続いていく。「白いシャツ」「白いシャツ」「長い髪」「やさしそう」「やさしそう」と交代でやり取りが続く。「言い合っている間にリラックスしてきましたね」とRYUMAさんもにっこり。その後は、喜怒哀楽の感情を扱う「心のストレッチ」の練習に移っていった。

 マーケティング会社勤務のラバリエガ・レイコさんは、「ビジネスの場でのコミュニケーション力を上げたくて参加しました。普段相手をただ黙って見ている機会なんてないですが、やってみたら自分の感情の動きを通して、相手の内面を知る発見がありました。仕事で役に立ちそう」と言う。

 「もっと表現力を磨きたくなりました」と笑顔を見せるのは、ネットワークビジネス業を営む山田洋子さん。「仕事では自分が話すことが多いので、相手の言うことを聞いていなかったと気が付きました。次は友達を誘って来ます」と声を弾ませた。

 現在就活中の上一音(じょう・いちおん)さんは、「就活にはコミュニケーション力が大切。この講座はアドリブがうまくなると聞いて2回目の参加です。自分が心を開いていないことや、相手に意識を向けることの大切さを学びました」と、新しい自己発見を喜ぶ。

 「心をいっぱい動かして、自分らしさを取り戻してください」とRYUMAさんは呼び掛けた。

俳優が演技で使うテクニックと想像力を用いて、自分を客観視できる力や枠にとらわれない自分を見つけ、自由な自己表現、コミュニケーションの取り方などを鍛える
この日は、仕事や就活でのコミュニケーションに活用したいという参加者が多かった
「人と一緒にいる」練習。ただ人と向い合って立っているだけだが、最初は緊張してしまう
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RYUMAさん
 自己表現力を高めるということは、より自分らしさを取り戻していくということです。ほとんどの人が、社会に順応するための枠を自ら作って生活しています。その枠の中にある自分の癖や抑圧してしまった表現を、この演技メソッドを通して発見して、枠を外し、子供のように柔軟な表現ができる自分を手に入れてもらいたいです。

 自分に自信がない、人と接するのが苦手、今の日常生活を変えたいといった人は、ぜひ体験してください。コミュニケーション能力も上がるため、商談や営業など人と接する仕事にも応用できるので、企業研修にも導入して欲しいです。将来は、日本の小中学校の教育にも取り入れられるように働き掛けたいと考えています。

メンバー募集中

Actor’s Self-Expression Workshop

毎週火曜日午後6時から8時の間で1時間30分のワークショップを、ユニオンスクエア近くのCAP21 Studios(18 W. 18th St.)で開催。定員10人。参加費15ドル。毎週日曜日午後6時まで予約受付。

MAIL
changemylife.ny@gmail.com
WEB
https://goo.gl/I4RnAO

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