2016/04/01発行 ジャピオン858号掲載記事

集まれ みんなの広場

一旗会NY

起業家や経営者の集い 経験と知識をシェア

 在米若手経営者とビジネスマンの異業種交流会「一旗会NY」の会合が、ミッドタウンで開催された。

 「毎月テーマを決めて、経営者に必要な情報について勉強する会です」と話す幹事の池澤達也さん。「参加者が自分の経験や知識を持ち寄ってみんなで議論することが多いですが、今回は少し趣を変えて専門家によるレクチャーになりました」と補足する。

 前半はファイナンシャルプランナーの羽山徹さんが、「自営業者を対象にした資産運用と税金対策」について解説を行った。自営業者が確定申告で提出するフォーム1040の見本が配布され、その記入法や意味を丁寧に説明。節税対策にはついては質問が飛び交い、羽山さんの詳しい説明に、「なるほど」「そうか、そういうことだったんだ」と声が上がる。「将来を見据えて自分の資産を守り、大きくしていく方法を知っておいてください」と羽山さんは締めくくった。

 美容師の堀口恵美子さんは、「10年間会計士に丸投げしていました。今回、自分で内容を理解することの大切さが分かったので、会計士ときちんと話せて、節税のアドバイスももらえそう」と語る。伊藤園の営業マンの友安亮之(りょうじ)さんも、「幅広い情報収集ができ、今年は会計士さんに自分から質問できそう。この会にはいろいろな考え方を持つ人が集まるので、自分磨きになります」と毎回参加を楽しみにしていると語る。

 後半はニューヨーク市立大学助教授の中村正人さんによる、「金融工学からみた資産運用のストラテジー」という難易度の高そうなテーマ。だがクイズ形式の質問から始まって参加者もリラックス。「皆さんはどっちを選びますか?Aはお金を1000ドルもらう。Bはじゃんけんで勝ったら2000ドルもらえるが、負けたらゼロ」と、人間が持つ「期待値」の話から投資の理論へとつなげていった。

 「きょうは頭の体操でした。専門的な内容だったので頭を使いました」と言うのは農業コンサルタントのテリー佐藤さんで、「通常とは違い、レクチャー形式だったので新鮮でした」と楽しんでいた。テレビプロデューサーの山岸正明さんは、「もっとじっくり聴きたかったですが、内容が濃くて時間切れで残念。職業柄最近よく耳にするフィンテック(ITを利用した金融テクノロジー)に興味があったので、とても面白かった」と満足気。2時間があっという間に過ぎ、二次会は居酒屋にもつれ込んで議論が続いていた。

一旗会は1997年にロサンゼルスで発足。現在、ニューヨーク、シカゴ、東京、大阪にも活動拠点を持つ。毎月1回勉強会を開催。写真は講義する羽山徹さん
133回目となったこの日の会合には21人が参加。通常の参加者数は15〜25人ほど
金融工学の説明から資産運用のリスクとリターンについてまで、ひも解いていく中村正人さん
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池澤達也さん
 通常は、「好きなアプリ」「接待で使えるおすすめのレストラン」といったソフトなテーマを取り上げますが、今回は趣向を変えてみました。皆さんから、資産運用や金融工学が少し身近になったと感想をもらったので役に立てたようでよかったです。プロの皆さんが持ち寄った情報をシェアし、さまざまな職業の人に出会って人脈も広げて、ニューヨークで成功しよう! という感じでやっています。
 参加者は、起業家や経営者、それを目指す人たちが多いです。ニューヨークで起業したい、経営者になりたい、起業に興味があるといった若い人たちにもっと参加して欲しいです。経営に関する知識を得たい人たちはぜひ来てください。

メンバー募集中

Hitohatakai NY

毎月第3水曜日の午後7時から9時に、ミッドタウンウェスト(1650 Broadway) で開催している。参加費1回10ドル。事前にメールで予約すること。

MAIL
newyorkhitohatakai@gmail.com
WEB
http://www.hitohatakai.org

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