2016/02/26発行 ジャピオン853号掲載記事

集まれ みんなの広場

J-KURU

友達を作りながら 文化と言語の交流

 クイーンズ・アストリアの一軒家の裏庭から、楽しそうな声が聞こえてくる。にぎやかな声のする方へ向かうと、言語と異文化交流の機会を提供する団体、「J―KURU」の新年会が行われていた。2014年5月に発足し、定期的に開催するバーベキューや飲み会など、「楽しいイベント」を通して、異文化交流を行い、参加者が世界を広げることを目的としている。設立者のドラゴン(山本竜也)さんは11年に来米、不動産の仕事をする中で、語学力を伸ばすために外国人と住みたいと希望する日本人の住居探しを手伝ってきた。しかし、「実際に一緒に住んでみると、不純な目的で日本人と住みたがる人もいて、良い文化交流にはならないことも多かった」と言う。そこで「楽しい文化交流ができる場を」と考え、同グループを作った。

 この日は正月にちなんだ日本の文化を紹介する数々の催しを実施。スタッフ6人は早朝から、おしるこ、甘酒、豚汁など提供するフードの下ごしらえや、「こたつ体験コーナー」設置のために裏庭に畳を敷くなど準備に奔走した。

 人気を集めた「書き初め体験コーナー」では、外国人参加者が神妙な面持ちで毛筆にチャレンジ。日本人参加者が筆の持ち方や書き方を教え、自然な交流が生まれていた。

 この日のハイライト「餅つき大会」では、餅つきの動作に合わせながら参加者が皆で掛け声を合わせ盛り上がった。

 日本在住経験がある香港出身のジョイ・チンさんは、来米後、日本語を話す機会がほとんどなかったが、半年前からJ―KURUのイベントに参加し、「日本語を思い出してうれしい」と話す。ユースティーナ・マルチニャックさんは母国ポーランドの大学で日本語を専攻し、さらに磨きをかけようと参加。「たくさんの友達ができた。みんなフレンドリーなので楽しい」と笑う。

 関西外国語大学の学生で、現在留学中の一崎康輔さんは「語学学校で文法は学べますが、日常的なカジュアルな会話はJ―KURUで上達しました」という。昨年9月に来米したIT関連会社勤務の山田俊二さんは「職場の同僚はみんな日本人。英語を話す機会がなくて困っていましたが、1カ月前にネットで見つけて参加。日本が好きな外国人が多いので、尻込みすることなく、話しやすい」と語る。

 山本さんは「これからも良い交流を通して、たくさんの人に語学を上達させて欲しい」と胸を張った。

参加者全員の掛け声と共に行われた新年会のハイライトの餅つき。日本在住の経験者は、「懐かしい!」と声を漏らす
前日からシェアハウスに泊まり込みでスタッフが準備したかいがあり、新年会は大成功
日本人に筆の使い方、漢字の書き方を教わりながら書き初めに初挑戦する外国人参加者ら
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ドラゴンさん
 日本に興味がある人、英語を楽しく学びたい人、アメリカ人と交流したい人なら誰でも気軽に参加してください。参加者の職種はバラエティーがあります。年齢層は20代~40代後半くらいで、比率は外国人8割、日本人2割です。語学学校にアメリカ人はいないので、本格的に英語を勉強したい人にもぴったりです。またランゲージエクスチェンジを目的とした、シェアハウスもアストリアとウィリアムズバーグで運営しています。日本語を学びたい外国人やアメリカ人と、英語を学びたい日本人が同居して、お互いの語学力を高めることを目的としています。J-KURUのイベントに参加しているメンバーから選出しています。

メンバー募集中

J-KURU

平日午前7時30分から90分間、ミッドタウンで、日本語と英語の語学勉強会を、金曜日午後7時から9時まで、50人ほどが参加する勉強会を実施。月に一度、BBQなどのイベントを開催。予約はウェブサイトを通じて。問い合わせは山本まで。

MAIL
tatsuyanoad@gmail.com
WEB
http://www.j-kuru.com

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