2016/01/15発行 ジャピオン847号掲載記事

集まれ みんなの広場

ペコのカントリーキッチン

アットホームな雰囲気で 英話と料理を一緒に学ぶ

 「いらっしゃーい」。ドアを開けてにこやかな笑顔で生徒を招き入れるのは、英語教師で日本の食文化の研究家である鈴木サラさん。流ちょうな日本語を話すサラさんは、ニューヨーク郊外パークリバーの自宅で、英会話とビーガン料理を教えるクラス「ペコのカントリーキッチン」を月に1回開いている。

 「ビーガン料理に興味がなくても構いません。英会話を練習しながら、料理の基本から丁寧に教えます」と言い、料理、英語どちらの初心者も参加しやすいクラスを心掛けている。この日のメニューは、キヌアのマッシュルーム詰め、ミニキャベツのバルサミコソース、野菜たっぷりのサクサクスパナコピタの3品。レシピは工夫を凝らしたサラさんのオリジナルだ。

 まずサラさんが作り方を説明しながら調理し、生徒がそれをお手本にして実践する。材料には裏庭で収穫した無農薬の野菜やハーブも使う。「マッシュルームは洗うと味が水っぽくなるので、洗わずに紙ナプキンでよく拭いてください」とのサラさんの説明に、「えっ、知らなかった」「いつもごしごし水洗いしていました」と生徒たちは目からウロコといった様子。さらに、「『watery』は水っぽいという意味で、料理でよく使う用語です。覚えておいてね」と、英単語の説明も忘れない。

 料理中は基本的に英語だが、分からないときは遠慮なく日本語で質問できる。サラさんはすぐに日本語で答えてくれる。

 「クラスに来るたびに、必ず新しいことが学べます」という主婦の田川千春さんは、「きょうはキノアの新しい使い方と、普段使わないケールやブラッスルスプラウトなどを使った料理を学びました」と喜ぶ。「英語は、好きな料理をしながら実践で教わる方が身に付きます。しかもサラさんは日本語で微妙なニュアンスも説明してくれるので助かります」といいこと尽くめのようだ。

 「子供が卵アレルギーなので、(乳製品を使わない)ビーガン料理を習ってレパートリーを増やしたい」と話す小澤依里子さんは一家3人で参加。「サラさんの娘の心ちゃん(1歳3カ月)が、息子の宗介(1歳2カ月)と遊んでくれるので、子育ての息抜きにもなっています」と語る。また夫の洋司さんは、「普段、息子が他の子供と遊ぶ姿を見る機会がないので、違った面が見えてうれしいです」と目を細めた。

 オーブンからいい香りが立ち込めて来ると、みんなの笑顔が広がっていった。

クラスは、2012年にブルックリンで始め、サラさんが結婚を機に郊外へ移った後も、生徒の要望があり、続けている。この日は「ビーガンホリデーのおもてなし料理」を学んだ
子供やパパの参加も大歓迎。家族で気兼ねなく参加できるアットホームな雰囲気のクラスだ
出来上がった料理を囲んで楽しい試食会。サラさんお手製のビーガンケーキも登場した
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鈴木サラさん
 かつて私自身が日本語を習いたいと思ったとき、料理が好きだったので、日本語で授業を行っている料理教室に通いました。その時、教科書で勉強するよりずっと楽しく効果が高いと感じた経験からこのクラスを始めました。教える料理は祖母や母から習ったレシピを基にしています。ビーガン料理はヘルシーでアトピーやアレルギーを持つ人が安心して食べられるものが多いので、皆さんにぜひレシピを知ってもらいたいです。

 生徒は、駐在員の奥さん、学生、長期在住の家族などさまざまですが、皆さんリラックスして楽しんでくれています。実践で楽しく料理と英会話を学びたい人はぜひ参加してみてください。

メンバー募集中

Peko's Country Kitchen

月1回不定期で午前11時30分から午後2時まで、ニューヨーク州パールリバーの自宅で開催。2月12日(金)は「バレンタインビーガンチョコレート作り」、25日(木)「お家でカフェご飯/冬の野菜料理」を予定。1回50ドル(食材・お茶・デザート付き)。要予約。

MAIL
lotus1274@gmail.com

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