2016/01/08発行 ジャピオン846号掲載記事

集まれ みんなの広場

ココロ・ジャパニーズ・ゴスペルクワイア

尊敬する指導者に師事 心を込めて歌い上げる

 2000年に結成された「ココロ・ジャパニーズ・ゴスペルクワイア」。ニューヨークハーレム黒人教会の音楽指導者で、オペラ歌手としても多くの受賞歴を持つグレゴリー・ホプキンスさんの指導の下、ハーレムの教会で練習を重ねている。

 「一流の音楽家で、指導者であるグレゴリー先生から学べることが、うちのクワイアの最大の魅力です」と話すラマンツ綾さんは、ゴスペル界を代表するグラミー賞受賞アーティスト、ヘゼカイア・ウォーカー率いる教会クワイアのメンバーでもある。

 この日は、チャリティーゴスペルコンサートのリハーサルを兼ねた練習が行われ、クリスマスの定番曲「O Come, All Ye Faithful」の歌合わせから始まった。楽譜は一切使わず、ホプキンスさんのピアノ伴奏に合わせて、歌詞ブックを見ながら歌うという方法だ。「奴隷時代に英語を知らなかった黒人は、歌を何度も繰り返し聴いて歌って覚えました。その伝統的な練習方法を尊重しています」とホプキンスさん。

 レパートリーは約200曲。その中からホプキンスさんが次々に曲を選び、2時間ほぼ休憩なしでひたすら歌い続ける。「先生は厳しいことは一切言わないので、プレッシャーなしで気持よく歌えます」とラマンツさんも言うように、先生が練習中に発する言葉は非常に少ない。時々お手本で歌ってみせるパワフルなホプキンスさんの声に圧倒され、確かに歌には細かい説明は必要ないと納得させられる。また、日本語に訳した曲もあり、歌詞の意味も正確に理解できる。

 大学で製薬開発の研究に携わる坂本卓弥さん(テノール)は入団8カ月。「最初は一切楽譜を見ない指導法に驚きましたが、いつのまにか自然に歌えるようになりました。細かいことは言われないのに、不思議なくらい大きな声が出るようになったんです」と先生に信頼を寄せる。半年前に入団した銀行勤務の駐在員、吉田圭佑さん(テノール)も、「歌詞だけで練習する方法は、楽譜の読めない自分にもすぐ始められてハードルが低く、とても楽しいです」と、練習ではソロのパートもこなしていた。

 本場のゴスペルを歌いたくて3年前に入団した福知薫さん(アルト)は、「丁寧に心を込めて歌っていると、偉大なものに守られているような、温かくて幸せな気持ちになれます」とゴスペルの醍醐味(だいごみ)を語る。練習も佳境に入り、「ハレルヤー」「ジーザス」と美しいハーモニーが響き渡り、みんなの心が一つに重なっていった。

伝統的なクラシックからコンテンポラリーまでさまざまなゴスペル音楽を歌う。一人一人の気持ちを込めた歌声が重なり合い、一つにまとまっていく
会員は15人。駐在員、教育関係者、アーティスト、主婦、学生などさまざまで、子供連れや高齢者も気軽に参加している
先生の指導は英語だが、通訳もいるのでヘルプしてもらえる
スクリーンショット 2016-01-07 19.46.30

グレゴリー・ホプキンスさん
 2004年から指導をしていますが、日本人の団員は皆とても真面目で、レコーダーを持参して一生懸命練習してくれています。私もここで日本の文化を知る良い経験をさせてもらっており、黒人音楽を通して異なる歴史と文化を持つ人々が触れ合う素晴らしい機会が生まれています。
 音楽指導者の私はここで種まきをしているだけで、どんな花を咲かせるかはその人次第。ゴスペルは心を込めて歌うことが一番大切なので、世界の全てのものに感謝の気持ちを表して歌ってください。ゴスペルは癒やしの音楽です。つらい時やニューヨークで何をしていいのか分からなくなった時、歌うことで何かが見えてくることもあります。みんなで一緒に歌いましょう。

メンバー募集中

Figure Skating Class

毎週土曜日午後2時から4時まで、マンハッタンのConvent Avenue Baptist Church(425 W. 144th St.)で練習。教会イベントやチャリティーコンサートなどにも招待され活動。クリスチャンでなくても歓迎。

MAIL
cocolo145@gmail.com
WEB
https://www.cocologospel.wordpress.com

バックナンバー

NYジャピオン 1分動画


利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント