2015/12/11発行 ジャピオン843号掲載記事

集まれ みんなの広場

美和鼓(びわんこ)

鼓動でつなぐ絆 和太鼓通じて日本伝える

 「ドドン、ドドン、ドン、ドン」

 11月初旬の日曜日、大地をとどろかせるような力強い和太鼓の音色が、スタジオ内に響き渡る。この日、6歳から17歳の子供たちで構成される和太鼓グループ「美和鼓(びわんこ)」は、11月21日開催の「アジア伝統芸能コンペティション」に向けて、最後の猛練習を行なっていた。

 それぞれが担当の楽器の前に立ち、1曲目から通しで何度も何度も演奏を繰り返し、最終調整を行なっていく。「1曲目から2曲目に入るときのポジションは、こうゆう風にした方がスムーズなんじゃないかな?」「最後の決めポーズは、『ヤー!』の掛け声と、こんなポーズにしたら格好良いと思うな」、次々と意見が飛び交い、みんなで相談しながら決めていくのが美和鼓流だ。

 今回は、年長のお兄さんお姉さんを中心に、演目選びから演出の細部まで、全て子供たちだけで決め、練習を重ねてきた。通常、コンペに出場する際には、1曲を通しで演奏するが、今回は「雷」「絆」「秩父屋台囃子」の3曲から構成されたオリジナルメドレーに初挑戦。7分間という短いパフォーマンス時間内に、静と動を織り交ぜた、見応えのある内容を詰め込んだ。

 2007年の創設からチームに所属し、現在は青年部のリーダーとしてみんなをまとめる岡田佑生(ゆうき)君(18)は、「みんなで力を合わせて、一つの作品を作り上げる過程がとても楽しい」と、チームの魅力を語る。「定期的に行なっている障害者施設やシニアホームでの慰問演奏は、皆さんがとても喜んでくれるので、毎回やり甲斐がある」と話すのは、佑生君の妹で、同じく創設当初からのメンバーである、サブリーダーの三玖(みく)さん(16)。太鼓を通じて日本文化を伝えるだけでなく、地域の人々との触れ合いが、楽しくて仕方がないという。

 入団8年目のサブリーダー、秋田一騎(かずき)君(16)は「メンバーは皆、年齢や個人の能力は違えど、お互いに意見交換をしながら、より良い作品作りのために一致団結するところが素晴らしい」と笑顔を見せ、まだ小さいメンバーに太鼓の打ち方や礼儀を教える作業もまた、楽しいと語る。

 「アメリカにいるのに、日本文化に触れることができるってうれしいよね」と佑生君が話すと、「うん、いろんな一期一会も経験できるからね」と三玖さん、一騎君も続く。和太鼓に魂をのせ、日米の架け橋として活動を続けるメンバーの顔はどれも皆、清々しかった。

11月21日には、Donghwa cultural Foundation主催の「アジア伝統芸能コンペティション2015」に出場し、韓国審査員特別賞を受賞した
今回のコンペティションには、7歳から18歳までの11人で構成されたチームで出場した
年長のお兄さん、お姉さんによる指導のもと、コンペティションに向け猛練習!
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岡田優子さん
 美和鼓は、2007年にNPOとして誕生しました。創設当初は楽器がなく、ダンボールを使って練習したりと大変な時期もありましたが、保護者や地域の方々の支援を受け、今ではニュージャージー州を代表する子供和太鼓チームとなりました。

 子供たちは和気あいあいとした雰囲気の中で、毎週、練習に励んでいます。定期的に障害者施設やシニアホームで慰問演奏を行なったり、桜祭りなどのイベントにも参加しています。ここでは和太鼓の技術だけでなく、社会とのつながりや、人間力の育成も重視しています。毎年10月にトライアウトがありますので、ご興味のある方はいつでも見学にいらしてください。

メンバー募集中

Biwanko Group Inc.

毎週日曜日の午前9時30分から正午まで、ニュージャージー州バーゲン郡のFMAセンター(464 Kinderkamack Rd.)で練習を行なっている。いつでも見学可能。
www.Facebook.com/Biwanko

TEL
845-359-9214
MAIL
biwanko@gmail.com
WEB
http://www.biwanko.org

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