2015/12/04発行 ジャピオン842号掲載記事

集まれ みんなの広場

ハラウ・フラ・オ・ナ・メレ“アイナ・オ・ハワイイ”

フラ・スピリッツの伝承 ハワイと深く関わりたい

 ハワイ出身のルアナ・ハラグチさんが主宰するフラ教室「ハラウ・フラ・オ・ナ・メレ〝アイナ・オ・ハワイ〟」(フラクラス〝ハワイの大地の歌〟の意味)が行われているミッドタウンのスタジオ。1968年からニューヨークで教えているクムフラ(フラの先生)のハラグチさんは、「フラは踊りだけでなく、ハワイの言葉を覚えて歴史を学び、文化に触れることが大切」と強調する。

 フラにはカヒコという古典的スタイルと、アウアナという現代スタイルがある。フラダンスというと、ウクレレやギターに合わせてゆらゆら腰を揺らす姿が想像されるが、このクラスで教えている古典フラや現代フラはもっと本格的だ。
 生徒がスタジオの一角に集合し、古典フラで最初に行われるオリという祈りを捧げるあいさつの儀式が始まった。生徒たちがハワイ語でチャント(祈りの言葉)を唱えると、ハラグチさんがイプヘケという打楽器をたたきながら唱えて返し、スピリチュアルな雰囲気が漂ってきた。

 ストレッチの後、フラのステップに必要な筋肉を鍛えるためにスクワットなどのトレーニングが続き、基本的なステップの練習に入ると、次第に動きがハードになってくる。腰を低く落として前進するカヌーをこぐ動きでは、「ホエッ!」「ホエッ!」と掛け声を掛けながら励まし合うも、「キツいー」「太ももが痛い」と汗をぬぐう生徒たち。あの優雅な踊りの裏には厳しい練習があったのだ。

 「手の動きにも全て意味があり、見た目よりも難しいです」というアパレルデザイナーの沢井里衣(りえ)さんは、「フラは年を取っても続けられるのが魅力。先生がいろいろなことを知っているのでとてもためになり、こんな教室がニューヨークにあってラッキーでした」とにっこり。「このクラスはカヒコを踊りたい生徒が多いです」と言う小学校の先生・杉山美智子さんは、「始めて4年ですが、フラをきっかけに何回かハワイに行きました。先生からハワイの文化と心を学んでいます」。

 男性ダンサーの姿も。アーティストの荒川医(えい)さんは、映画「フラガール」で有名な福島県いわき市出身。「アートを通じてハワイの文化に興味を持ち、フラを始めました。ニューヨークで古典フラを学べる教室は、恐らくここだけでは。先生が歴史や神話などを話してくれるので、随分知識が増えました」と話す。伝統的な楽器やレイ、スカートなどの作り方も伝授するハラグチさんの元に、ハワイのスピリッツを愛する仲間が集まる。

定期的に美術館やイベントなどでパフォーマンスを披露している。イタリアやカナダなど海外にも招かれており、来年はロンドンの美術館で踊る予定
生徒の半数以上が、日常的にハワイの音楽やダンスに触れているハワイ出身者だ
古典フラで使う、ひょうたんをくりぬいて作られた打楽器イプヘケの叩き方も練習する
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ルアナ・ハラグチさん
 クラスでは古典スタイルをメーンに、現代フラも教えています。フラとハワイの文化は密接に関わっているので、クラスでは単に踊りだけでなく、そこに込められたハワイの言語や神話、歴史といった文化全般を教えています。生徒には常に「言葉がないとフラではない」と言っていますが、例えばチャントができるようになれば、フラに対する理解度は違ってきます。私自身はストーリーテラーとして、人間、動物、自然、神など、ライフに関わるあらゆる話を生徒に伝え続けていくつもりです。いろいろなイベントでのパフォーマンスも行っていますが、基本は毎週のクラスでのレッスンになります。ハワイの文化をリスペクトしてくださる方、一緒に楽しく踊りましょう。

メンバー募集中

Hālau Hula O Na Mele ‘Āina O Hawai’i

毎週月曜日と木曜日の午後7時から9時まで、ミッドタウンのノラ・スタジオで開催している。1クラス25ドル、1カ月70ドル、3カ月165ドル。ニュージャージー方面で日曜クラスもあり。まずは連絡を。

TEL
845-359-9214
MAIL
Info@HulaNewYork.com
WEB
http://www.hulanewyork.com

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