2015/11/27発行 ジャピオン841号掲載記事

集まれ みんなの広場

セロップ音楽教室

歌を習うよろこび 年齢も経験も超えて

 ピアノ、バイオリン、フルート、チェロなどの楽器と歌を教えるアッパーウェストサイドの「セロップ音楽教室」には、初心者からプロ、子供から高齢者まで、幅広い顔ぶれの生徒が集まっている。

 この日は、同教室主宰の石角(いしずみ)直美さんによる歌のレッスンが行われた。「体をリラックスさせて、足を肩幅と同じくらい広げて立ちましょう」と、指導はまず姿勢から始まった。「じゃあ、『ウィウィウィ』と声を出して歌ってみましょう」と発声練習に入り、ピアノのキーに合わせて声を出していく。真剣な表情で音を追う生徒たちに、「難しい顔をしないでね」と笑い掛ける石角さんが、「こんな感じで」とお手本に声を出してみせると、「こんなに細いのに、すごい声が出てる」「どこからそんな大きな声が出るのかしら」と生徒から感嘆の声が上がる。

 呼吸法に入り、「たっぷり息を吸って、ろうそくをフッと消す感覚で息を出してみましょう」との石角さんの説明に口をすぼめて、「あ、こんな感じね」「分かりやすい」と笑い合う生徒たち。何度も練習をくり返すうちに、生徒の歌声が確実に大きくなってきた。

 声が出るようになったところで、「涙そうそう」の楽譜が配られ、石角さんのピアノ伴奏で一小節ずつゆっくり歌っていく。「リズムに慣れることが大事。リズムを感じながら歌ってください」と練習を繰り返していくうちに、全員の声がそろってきた。「ちょっと難しい曲ですが、皆さんよく付いて来ていますよ」とにっこりする石角さん。

 ギャラリー経営のシルバースタイン・さきこさんは、「普段は石角先生から個人レッスンのボイストレーニングも受けていて5、6年になりますが、素晴らしい先生と知り合えてラッキーです。歌うことは健康に良いし、みんなでハーモニーを作り出す楽しみもあり、老後のリクレーションとしても最高です」と目を細める。初参加の山本幸代さんは、「楽譜も読めない初心者で、最初ぜんぜん声が出なかったんですが、先生の丁寧な指導のおかげでしっかり出るようになったのでうれしくて」と大喜びだ。

 参加2回目の吉田美沙さんは、「忙しくて音楽から離れていたんですが、また歌う機会が持てました。知識と経験豊富な先生に教えてもらって、とても勉強になっています。教室はいつも笑いが絶えず、楽しく練習を続けています」と話す。先生と生徒というより友達同士のようで、「今度カラオケ行きましょう」「いいわね」と盛り上がっていた。

2004年に開講したセロップ音楽教室では、石角さんが教える歌とピアノ以外に、日米の音楽大学や院で教育を受けた経験豊富な講師陣が、さまざまな楽器を教えている
石角さんの大きな笑顔が、いつも教室の空気を和らげてくれる
生徒は子供が比較的多いが、70代に入ってから初めて音楽を習い始めた人までと幅広い
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石角(いしずみ)直美さん
 声は音楽を楽しまないと出ないので、生徒さんにはリラックスして楽しく歌ってもらえるようにしています。長く個人レッスンとグループレッスンを行ってきていますが、将来的には女声合唱団を作って、みんなで声を合わせて歌う楽しみを共有したいですね。また初めての試みとして、来年7月にカーネギーホールでコンサートを開催します。有名な音楽家でなくても、こんなメジャーなステージで練習の成果を発表する機会を皆さんに体験してほしいので、年齢や経験のレベルに関係なく誰でも参加できるコンサートです。こういう目標があると生徒さんのやる気も高められるので、まずは今回の初ステージが成功して、毎年開催できるようになることを願っています。

メンバー募集中

Saelop Music

アッパーウェストサイドで、ボーカル、ピアノ、バイオリンなどの個人・グループレッスンを行っている。日程は生徒の都合に合わせて調整。来年7月9日(土)に、カーネギーホールで同教室主催のコンサートを開催。年齢やレベル不問。歌、ピアノやバイオリンなど各楽器の演奏。出演申込は12月31日(木)までにメールで。

MAIL
music@saelop.com
WEB
http://www.saelop.com

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