2015/11/20発行 ジャピオン840号掲載記事

集まれ みんなの広場

ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイア

ソウルフルでハートフル ハーレムでゴスペル体験

 土曜日の午後。ハーレムのニュー・テスタメント・バプティスト教会に、「ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイア」の面々が集まった。同クワイアは、音楽プロデューサーで「ハーレムツアー」を主催するトミー富田さんが1997年に創立。以来、教会でのコンサートやチャリティーイベントなど、ハーレムを拠点に活動を続けている。「18年間地道に練習を積み重ねてきた甲斐があって、さまざまなイベントにもよく招かれます」と話す同代表で音楽プロモーターの松尾公子さんは、現地の教会でも15年間歌い続けている。

 この日は、ニューヨーク・シティー・マラソンでのステージに向けての練習が行われた。音楽監督のメロディー・ムーアさんが、伝統的なゴスペルから現代風なものまで幅広く指導に当たる。「練習を重ねるうちに、歌詞を理解し言葉を大事にするようになって、感情が自然にあふれてくるはずよ」と教えるメロディーさんは、「クリカエシ、クリカエシ、プラクティス」と日本語を入れて強調する。ゴスペルに頻繁に出てくる「Lord(ロード)」の発音練習では、「オーの発音は胃痛でうなっているときのオーよ」と説明、顔をしかめながら「オー」としゃがんでみせて、一同笑いの渦に包まれた。

 歌詞を日本語と英語に切り替えて歌うのも特徴だ。「じゃあ、最初は日本語で」のメロディーさんの声に日本語で歌い始め、「英語で」の指示が入るや英語に切り替える。松尾さんによると、「現地の観客の中には、自分たちの音楽が日本語で歌われると一体感を感じるようで、感動して泣き出す人もいます」とのことで、二カ国語で歌うことの意味は大きい。

 「ゴスペルはエネルギーがすごいので、悩みがあっても忘れられます」という学生の森松子さんは、「メロディーさんの人間性と歌唱力にすっかり魅了されて」練習を続けて5年になる。同じくメロディーさんの声と醸し出す雰囲気に引かれている木村俊恵さんは、「歌詞の意味が自然に入ってくるようになり、つらいことがあっても生きることの素晴らしさが分かるようになりました」と深いコメント。主婦の笹島典子さんは、「いろいろな場で歌う機会があり、貴重な体験をさせてもらっています。観客が手拍子したり立ち上がって一緒に歌ってくれて、その一体感に感動して泣いてしまいました」と振り返る。

 「うまく歌おうとする必要はないんです。歌詞をかみしめ、みんなで心を一つにして歌いましょう」と松尾さんは呼び掛けた。

過去には、スーパーボウル、ローマ法王来訪での関連イベント、桜祭り、アポロ劇場、オフブロードウェーのミュージカルなど多数ゲスト出演。イベントのオファーが絶えない
年齢も仕事も目的も別々だが、「ゴスペル」のキーワードで集まる、ハーレムで歴史ある日本人ゴスペルクワイアだ
メロディーさんの明るくパワフルな人柄と分かりやすい教え方や歌唱力に引かれて、練習を続けている人が多い
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松尾公子さん
 ゴスペルは歌詞がとてもポジティブなので、歌うと元気が出てきて力の源になる音楽です。週に1回みんなで心と声を一つにして2時間歌いまくるうちに、誰もがポジティブになります。ステージでも自分が歌うことで観客にもパワーが伝わり、その観客の反応からまたパワーをもらいます。

 20年近くハーレムのコミュニティーで歌い続けてきたせいか、決してプロの団体ではないのに、いつの間にか認知度が上がりました。初心者、学生、主婦、社会人、短期滞在者、シンガー志望、プロの歌手など、歌うのが好きで真面目に練習に来てくださる方でしたら、歌唱経験は問わず誰でも大歓迎です。ハーレムの教会でゴスペルを歌う素晴らしさをぜひ体験してください。

メンバー募集中

Harlem Japanese Gospel Choir

毎週土曜日の午後3時から5時まで、ハーレムの教会で練習している。歌詞を用意するため、参加希望者は事前に必ず連絡を。初回20ドル、2回目以降15ドル(参加費は全て教会と先生への寄付)

TEL
646-410-0786
MAIL
i_love_gospel@hotmail.com
WEB
http://harlemtour.fc2web.com/hjgc.html

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