2015/11/13発行 ジャピオン839号掲載記事

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練習を重ね、声を重ね 最上のハーモニーを

練習を重ね、声を重ね 最上のハーモニーを

 11月21日の定期演奏会に向けて、猛練習中のニューヨーク混声合唱団(NYMC)。「この演奏会を目指して、1年がかりで練習を重ねてきました」と言う同代表の高橋治美さんによると、「NYMCは団員が選んだ幹事を中心に自主的に活動していて、プロの指揮者、ピアノ奏者、ボイストレーナーの指導の下、高レベルの混声合唱を目指します」というユニークな運営を行う合唱団だ。

 男女の澄んだ歌声が響く中、指揮者のコルナ・紗綾(さや)さんが体を大きく揺らしながら指導中だ。

 「よし!もう一回いきます。ここ、覚えてくださいね」
 軽快な「The Lion Sleeps Tonight」のリズムに乗った後、「Imagine」のピアノ伴奏が始まり、ソプラノ、アルトなどパート別に歌っていく。「よし! いい感じになってきた」とにっこりするコルナさん。団員たちも始終リラックスムードで笑顔がこぼれる。

 英語の発音にも細かく指導が入る。この日は「ウ」の発声練習に重点を置き、「マリリン・モンローのあのおちょぼ口で発声してください」とユーモアを交えてイメージしやすく説明するコルナさん。「先生のたとえは分かりやすい」と団員にも好評だ。

 ミュージックマネジャーの鈴木崇文(たかふみ)さん(テノール)は、入団して3年半。先生と団員の橋渡しや選曲、先生が不在時の練習などの取りまとめをしている。「合唱が好きで25年ほど歌っていますが、混声合唱は音域が広がるので曲のバリエーションも増えます」とその魅力を説明。今回の演奏会でも、「For The Beauty of The Earth」「桜の季節」「となりのトトロ」など幅広いジャンルの21曲を披露する。

 入団して3年になる沖縄三線教師の落合三郎さん(テノール)は、「60歳過ぎて人生初のコーラスを体験しましたが、先生や皆さんが音の取り方とか素人でも分かるように教えてくれるので、楽しくて続いています」。アメリカ生活が長い投資顧問会社勤務の日下(くさか)陽子さん(アルト)は、「日米両方の歌が歌えるのがうれしいです。特に日本の童謡や歌謡曲が好き。仕事帰りに歌の好きな人たちが集まってハモる時間が楽しいです」と話す。

 練習が進むにつれて団員の心も一つにまとまり、美しいハーモニーが生まれていった。「団員が一体となって歌を作り上げ、歌う人も聞く人も楽しめる合唱団にしていきたい」と高橋さん。演奏会では、ベストハーモニーが会場に響き渡ることだろう。

2001年創立のNYMCは、04年から混声合唱団となり、定期演奏会をはじめ、チャリティーコンサートや病院でのキャロリング、震災の募金活動など幅広い活動を行っている
団員数は30余人。日本語の歌が歌えれば国籍を問わず誰でも歓迎
今年の春開催された、パークアベニューの教会でのミニコンサートの様子
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コルナ・紗綾(さや)さん
 コーラスは楽しくないと歌えないものなので、いつも団員の気分を盛り上げるように心掛けています。皆さんが熱心で一生懸命練習に励んでくれるので、指揮者としてはとてもやりやすいです。NYMCはみんな仲が良く、練習以外でも、食事会や合宿、地域でのボランティア活動などを通じて団員同士がお互いにサポートし合っています。そういったところから生まれる結束力や心のつながりは、演奏にもよく表れています。

 楽譜が読めなくても、合唱経験が全くなくても問題ありません。歌が好きで合唱に興味のある方なら誰でも大歓迎です。観客のハートをグッとつかむ演奏を目指して練習しているので、一度ぜひ見学に来てください。

メンバー募集中

ニューヨーク混声合唱団(NYMC)

毎週火曜日の午後7時から9時まで、日系人会で練習している。見学可。11月21日(土)にThe Church of the Holy Trinity(316 E. 88th St.)で定期演奏会を開催。午後3時開演。入場料10ドル。

MAIL
nymcinfo@gmail.com
WEB
http://www.nymc.net
MAP
The Church of the Holy Trinity(316 E. 88th St.)

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