2015/09/18発行 ジャピオン831号掲載記事

集まれ みんなの広場

Tama’s Kitchen NYC

季節の味覚を食べ尽くす 農家直売は「一期一会」

 穏やかな日差しと涼しい風が吹き抜ける、土曜日の朝。ユニオンスクエアのファーマーズマーケットを120%楽しむためのウオーキングツアーが開催された。ナビゲーターは、ブーレーやデル・ポストなどの一流店でシェフとして腕を振るった経験を持つ、「Tama’s Kitchen NYC」代表のたまさん。醍醐味はなんと言っても、さまざまな食材の名前やおいしい食べ方、保存法など、ニューヨーク・ローカルフードのあれこれについて日本語で学べる点だ。

 この日の参加者は、主婦や会社員など女性16人。まず、たまさんからファーマーズマーケット活用術3カ条「①買い物前には冷蔵庫を片付ける②エコバッグを持参する③買ったものはすぐに食べる」や、購入した食材の賢い保存法のアドバイスがあると、参加者は早速、真剣にメモを取っている。この日も、マーケットを熟知しているたまさんおすすめの食材や人気店をピンポイントで回っていく。

 さまざまな色、形をしたトマトがずらりと並ぶ店に立ち寄ると、参加者からは「こんなにも種類があるなんて!」「おいしそう!」と感嘆の声がもれる。形はでこぼこだが、たわわに実ったトマトを一つ持ち上げると、たまさんは「これは今注目のエアルームトマト。とても甘くてみずみずしいんですよ。スライスしてオリーブオイルを掛けるだけで絶品!」と太鼓判を押す。

 果物・野菜以外にも、クラフトチーズやはちみつの専門店などに立ち寄り、試食をしながら説明を受けていく。一緒に歩いて回っているうちに、参加者同士もなごんでいき、「このパン、さっきのトマトと合いそうだね」などと、会話も弾む。約1時間半をかけてマーケットを回った後、質疑応答を行い、ツアーは終了。

 4回目の参加となるウェブスター澄子さんは、「来るたびに店に並ぶ食材が違うので、新発見ばかり。あまりなじみのない食材に挑戦してみるのも楽しいです」と話す。娘の理奈ちゃんと参加した松岡晃代さんは、「たまさんのツアーは勉強になるし、参加するようになって、食卓が彩り豊かになりました」と目を輝かせる。「例えば、本当においしいトマトを1個買って、大切にいただく幸せに目覚めました」と話すのは、ダンスインストラクターの三木奈奈さん。このツアーで、食材を選ぶことを学んだという。「農家の方々が丹精込めて作ったものは、どれも優しい味がします。ぜひ、作り手との会話も楽しみながら、ここでしか出会えないニューヨークの旬の味を探してみてください」とたまさんは語る。

薄皮に包まれた「ハスクトマト」を手に取り、おいしい食べ方を説明するたまさん。この季節なら他に、マンゴーピーチや小玉のスイカ、生のマメがおすすめなのだとか
この日は女性16人が参加。このツアーのファンで、シーズンごとに参加するリピーターも多い
たまさんの話に真剣に耳を傾ける参加者ら
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たま・バッチャーさん
 「アメリカの食材について知りたい」など、知り合いの要望に応える形で、2011年秋からこのツアーを始めました。食べ物は体を形成する要素であり、エネルギーの源ですから、本当に体に良くておいしいものをいただく習慣が付くと、心が満たされ、ハッピーになります。ユニオンスクエアのファーマーズマーケットでは、ニューヨーク市から250マイル圏内の農家で作られた農作物や、その食材を使った食品のみが販売されています。地域の農家により丁寧に作られた野菜や果物は、濃厚で栄養価の高いものばかり。素材が素晴らしいからこそ、お料理もシンプルが一番。料理は少し苦手…という人にこそ、ぜひおすすめしたいツアーです。

メンバー募集中

Union Square Farmers Market Tour

春から秋にかけて、水曜日と土曜日を中心に開催。9月25日(金)の参加枠は残りわずか!詳細は、下記のウェブサイトを参照。1回約1時間半、参加費30ドル。Eメールで事前に予約すること。

MAIL
tamany22@gmail.com
WEB
http://ameblo.jp/tama-house

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