2015/08/21発行 ジャピオン827号掲載記事

集まれ みんなの広場

AX発声法クラス

力を抜けば声が出る 自分本来の歌声を発見

 アレクサンダー・テクニーク・インターナショナル公認講師のYocoさんが指導する、初心者から上級者向けの「AX発声法クラス」が、ミッドタウンのスタジオで開催された。

 元シンガー、ラジオパーソナリティーで、現在声優としても活動するYocoさんは、自分の声を常に良い状態に保っておきたいと学修と研究を重ね、2000年からクラスで教えている。

「歌う時は、つい体に力が入ってしまいがちですが、実は力を抜くことでいい声が出るようになるんです」と、意外な説明が。「まず、体に力が入っていたことに気付いてもらい、無駄な力を抜くアレクサンダー・テクニーク(AT)を取り入れた発声法を教えます」

 骨格模型を使って骨の構造を説明するYocoさん。「首全体を緩めることが重要」「肋骨の位置を感じて」と声を掛ける。

 力を抜いて歩くウオーキングエクササイズをしながら歌うと、呼吸がラクになったと生徒たちは顔を見合わせる。

 胴体を前面に傾けて猿のような格好になるモンキーのエクササイズに入った。体の重力に逆らわない筋肉の動きをするので、脱力して自ずと声が出るようになる。モンキーをやりながら、ピアノ伴奏に合わせて一人ずつ持ち歌を歌う。「さっきまでと全く違う」「音色が変わりました」「余計な力が入らない」と、生徒たちは違いを実感。

 首全体の力を抜いて呼吸する「ウィスパーエクササイズ」や、坐骨で座る練習などが続き、1時間半があっという間に過ぎた。

 「歌うときは力を入れた方がいいと思い込んでいたのですが、まったく逆だったと知って、今まで一体何をしていたんだろうと、目からうろこです」と話すのは、ソングライターを目指す高谷優香さん。ニューヨークに短期滞在中で、高校の音楽教師である安本彩さんも、「歌うために力はいらないと分かったことが一番の成果です。先生が体に触れて教えてくれるので、力が抜けていくのが実感でき、それを体得したらすぐに声質に変化がありました」と驚きを隠せない。

 「本当の自分の声を見つけるためにクラスを取りました」という、シンガーを目指して勉強中の森ちづるさんは、「先生がリラックスして教えてくれるので、私もリラックスしてレッスンを続けていくうちに、飾らない声で歌えるようになりました」と話す。

 「ありのままの自分の声を発見して、ラクに歌ってください」とYocoさんは微笑んでいた。

アレクサンダー・テクニークは、無意識に行っている無駄な動きをやめるための訓練で、多くのシンガーや俳優、ダンサー、スポーツ関係者などに支持されている
グループレッスンなので、他の生徒のクセを見ることで学べることもたくさんある
膝と股関節を曲げて中腰になる「モンキー」のエクササイズを身につけると、体の余計な力が抜けていく
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Yocoさん
 自分の体は世界に一つしかない“楽器”です。自分の体のつくりを知り、その使い方をちょっと意識するだけで体は驚くほどラクになってリラックスでき、無理なく声が出せるようになります。オリジナリティーを大切にしながら、楽器である自分の体を伸び伸びと響かせましょう。力の抜けたナチュラルな状態の自分は、うそや作りものではないから一番強いのです。

 趣味で歌うのが好きな人やプロシンガーを目指す学生さんをはじめ、ミュージカル女優やボーカルの先生、日本のプロシンガーも、ショーやレコーディングの前にこのクラスを取りに訪れています。ATを身に付けて、体の力を抜いてラクな状態で歌うことの楽しさを知ってください。

メンバー募集中

AX Vocalization

グループレッスンとプライベートレッスンを随時受け付けている。参加者の要望に合わせて日程を調整するので、必ず事前にメールで予約すること。ATのクラスも開催しているので、問い合わせを。次回のグループレッスンは9月12日(土)午後12時〜。

MAIL
ny@universalgroove.net

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