2015/07/03発行 ジャピオン820号掲載記事

集まれ みんなの広場

NYスタイル・フラワーアレンジメント教室

個性的なアレンジで ニューヨーク流! お花のレッスン

 池坊ニューヨーク市支部の支部長である華道家の野田典孝さんは、伝統的な華道だけでなく、斬新なアイデアから生まれるアート感覚の「ニューヨークスタイル・フラワーアレンジメント教室」も主宰している。

 「池坊華道は〝空間を生けるもの〟とされ、哲学的な教えや型があるので基礎からしっかり学ぶことが大事です。アレンジの場合は空間を埋めて〝デザインする〟感覚で、個性を生かした生け方を学べます。毎回違う基本のデザインを基に、生徒さんがそれぞれの発想で独自のスタイルに仕上げていくので、初心者でもフラワーアレンジの魅力を堪能できますよ」と野田さんは語る。

 クラスでは、四季折々の花を用いる。この日は夏らしく、メーンは「ひまわり」に。石畳を敷き詰めていくように花を埋め込む「パヴェ・スタイル」が課題で、使用する花の種類と基本スタイルの解説を受けてからレッスンが始まる。「ひまわりは、つぼみとそれぞれ違う大きさのものを使い分けます。パヴェが上達すると、おせち料理の詰め方も上達しますよ」とユーモアを交えながらも、テキパキと指導する野田さん。ジャズが流れる穏やかなムードの中、生徒たちは個性豊かな作品を仕上げていく。

 アシスタント講師の神谷房子さんは、8年前に同教室が始まって以来、通っている。「日本で華道を習っていたのですが、西洋のスタイルも学びたいと思い、始めました」と言い、自由に表現できるアレンジにすっかり魅了されたという。日本で約2年の経験を持つ安井美香さんは、1月から参加。「日本のアレンジとは違いお花をたくさん使うので、豪華で色合いも大胆で華やか。ジャズが流れるムードで創作意欲も高まります」と目を輝かせる。

 インテリアの仕事に従事する高亜矢乃さんは、今回が2度目の参加となるビギナー。池坊に出合ったのがきっかけで、生け花の面白さにすっかりはまったことから、アレンジ教室にも挑戦。仕事上、花を生ける機会が多かったものの、「知らない花なども先生の説明と共に扱うことが多くなると、視野が広がり刺激的です」と話す。

 「アレンジでも華道からアイデアを得たり、反対にアレンジから得た発想が華道に影響することもあったりと、良い相互作用があります。板前さんとイタリアンのシェフ、腕が良ければ、異なる素材でも巧みに調理して、おいしい料理を創る。それと似ています」と笑う野田さんは、「花の魅力」をやさしく楽しく導いてくれる。

デモンストレーションでお手本を見せる野田さん。ユーモアを取り入れた分かりやすい解説と手さばきに、生徒も真剣に見入る
出来上がった作品は、自宅に持ち帰る。花のある生活に皆さんイキイキ
生け方のバリエーションやアイデアは、花器によっても大きく異なる。制作過程で全体のバランスに合う花の大きさや構成も丁寧に指導してくれる
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野田典孝さん
 祖母から「盆栽」を教わった少年時代の経験からか、花や草木だけでなく、アートや空間デザイン、照明などクリエーティブな分野に深い関心を持ち、仕事としても関わってきました。花を生ける仕事の過程で池坊に出合い、長い年月をかけて培われた華道の哲学に衝撃を受け、本格的に学び始めました。

 華道もフラワーアレンジも東洋と西洋のスタイルなどに違いはありますが、花を愛する気持ちは同じ。クラスでは、ルールにとらわれない生徒さんの自由な発想に驚かされることも多いです。常に新しい発想で「花」と関わる創作活動を続けていくことが信条。子供のための生花教室を持つのが夢の一つですね。

メンバー募集中

New York Style Flower Arrangement Class

毎週月曜日、日本クラブ(145 W. 57th St., 6th Fl.)でビギナーは午前10時~、アドバンスは午後1時~、または3時半~。1クラス2時間。1日体験も可能。レッスン料やその他詳細は、下記まで。

TEL
212-581-2223
WEB
http://www.norinodanyc.com

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