2015/06/12発行 ジャピオン817号掲載記事

集まれ みんなの広場

サムライ・ジャイアンツ

市内リーグの制覇目指す 日系フラッグフットボールチーム

 よく晴れた日曜日の午後。ミッドタウンのデウィット・クリントン・パークに、フラッグフットボールチーム「サムライ・ジャイアンツ」の選手たちが続々とやって来た。フラッグフットボールとは、アメリカンフットボールを基盤にした4人制のスポーツで、守備側がタックルする代わりに攻撃側が腰に巻いている「フラッグ」を取ることで、オフェンスの前進を止めるというルール。

 同チームは、元々は高校や大学でアメフトをプレーしていたOBらが集まって、現役時代やNFLの話をする会だった。「それでは物足りない!」という思いのもと、2008年にチームが結成された。日本人チームとして唯一、ユナイテッド・スポーツ・リーグにも参加、14年の春季大会では初優勝を飾っている。

 この日は春季大会の第4戦。対戦相手は体格のよい選手がそろう、強豪「スモーク・ユー」だ。サムライの初回の攻撃。クオーターバックの西原隆さんの的確なパスで前進するも、あと一歩のところでボールを奪われタッチダウンには及ばず。そして序盤の相手の攻撃。巧みなパスと力強い走りで一気にタッチダウンされ、6点を失う。サムライも奮闘するが、長身の相手選手に次々とパスを奪われ、なかなか前進できない。そんな矢先、ワイドレシーバーの堀古英司さんが見事な走りでタッチダウンに成功。続く攻撃の回でもロングパスをキャッチし得点するも、結果は40対14であいにくの黒星となった。

 チーム発起人で、関西学院大学時代はスター選手として名を馳せた堀古さんはフットボールの魅力について「数あるポジションの中で、走るのが早い人やボールを投げるのがうまい人など、自分の得意分野が生かせること」と話す。銀行に勤務する藤井祐介さんは、11年にチームに加入。「アメリカ人と本気で試合ができるのが醍醐味(だいごみ)」と目を輝かせる。高校からプレーしている監査法人の西原隆さんは、「チームに所属してから休日が充実しています」とプレーする喜びを語った。

 以前、弊紙に掲載された記事を見て入会したというコンサルタントの神内太一さんは、「仕事以外でのつながりができてうれしい。ついつい日中にサインや作戦を考えてしまうことも」と笑う。顧問の伊藤隆敏さん(経済学者・現コロンビア大学教授)は「今日は堀古さんのスーパーキャッチで得点するも、負けて残念。プレーオフに向けてじっくりと作戦を練っていきたいです」と、2連覇に向けて気持ちを新たにしていた。

ロングパスが通る相手チーム「スモーク・ユー」の前進を果敢に守備するサムライ・ジャイアンツのメンバー。粘り強い走りで、行く手を阻む
週末が待ち遠しいと口をそろえるメンバー。地元アメリカ人チームとの試合も醍醐味だ
サムライ・スピリッツで、相手選手の腰に巻かれたフラッグを積極的に取りに行くメンバーら
1

伊藤隆敏さん
 以前ハーバード大学院で学んでいた頃に、学生寮から見えるグラウンドで、生徒たちがフラッグフットボールをしている姿を見て興味を持ちました。

 2013年、お互いにテレビの経済番組に出演していることから顔を知っていた堀古英司さんと偶然同じ飛行機に乗り合わせ、フットボール談義に花が咲き、親交が始まりました。15年の春にチームの顧問に就任。サムライ・ジャイアンツの強みは、アメリカ人選手に比べて小回りが効いて、走り回れること。

 フットボールは体力的にハードなスポーツなので、学生時代にプレーしていた方、大歓迎です。春の大会には16チームが参加しています。

メンバー募集中

Samurai Giants

4月から開始した、ニューヨーク市のユナイテッド・スポーツ・リーグ春季大会に参加。毎週日曜日の午後に、ハドソンリバー沿いのデウィット・クリントン・パークで試合を行っている。アメフト経験者が多く、食事会やバーベキュー大会もあり、和気あいあいとした雰囲気。入会金無料。

MAIL
nysamuraigiants@gmail.com

バックナンバー

NYジャピオン 1分動画


利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント