2015/05/01発行 ジャピオン811号掲載記事

集まれ みんなの広場

BUAISOU Brooklyn

本格的な阿波藍染めを ブルックリンで体験

 話題のスポットが次々とオープンしているブルックリンのブッシュウィックに、藍染めスタジオ「BUAI SOUBrooklyn」はある。ここでは、徳島から取り寄せた原料を使った藍染めワークショップが開催されている。

 BUAISOUの本拠地は、江戸時代から阿波藍の産地として栄えた徳島県板野郡上板町。創立メンバーの渡邉健太さんと楮覚郎(かじかくお)さんが中心となり、約8000平方メートルの農地で自らの手で藍を育てている。春に種をまき、夏季に藍葉を育てて刈取り、乾燥させた葉を秋から冬にかけてゆっくりと発酵させると、「すくも」と呼ばれる染料が完成する。

 藍の葉を育てすくもを造るのは藍師、すくもを使い藍染め液を仕込み、反物を染めるのは藍染師と、伝統的に分業されてきた作業をBUAISOUは一貫して行い、さらにオリジナルの藍染め商品やインスタレーション作品に仕上げる試みに挑戦している。

 2014年からニューヨークに活動の幅を広げ、渡邉さんと楮さんが交代でニューヨークを訪れ、ワークショップを開催している。

 この度、新スタジオのオープンに合わせて楮さんが来米し、ワークショップを行った。この日参加したのは、リピーターを含む5人。各自私物を持ち込み、楮さんが簡単な絞りや板締めのテクニックと天然藍染めを指導する。天然素材のみで仕込まれた藍染め液に布を浸し、引き上げると濃い緑色に。布に付着した液は空気に触れて酸化するとみるみる藍色へと変化し、最後に水で洗うと目の覚める美しいブルーが現れた。天然藍染めならではの染色過程に、参加者の誰もが関心しきり。

 2回目の参加となるフード・スタイリストのケイトリン・レヴィンさんは、持参した枕カバーにフィルムケースを使った手法でドット模様を染め抜いた。「世界各地から人が集まり、自らの伝統文化をシェアする。BUAISOUのワークショップは私が大好きなニューヨークのエッセンスが詰まっています」とコメント。ジーンズのリペア職人であるジョン・タックさんは、自身が働くブランドのTシャツに板締めでストライプ模様をつけた。「レヴィンさんのアイデアも面白い。他にどんな日用品が使えるか、アイデアが広がります」。

 講師の楮さんは、「自分が仲間と一年かけて作った染料で、参加者が天然藍の魅力に触れ、感動してくださるのを目の当たりにするとうれしいです。プロ、アマ問わず、藍染めを通じて輪が広がるような場になればよいと願っています」

染めたばかりの布は濃い緑色。藍色素を酸化させることによりブルーに変化する。ワークショップでは、講師が丁寧に指導する
参加者はTシャツや枕カバーなどを持参し、思い思いの柄を完成させた
途中参加したこの男性は、自宅で見事な絞り模様を入れたコットンジャケットを持参
1

楮覚郎(かじかくお)さん
 ワークショップには、ファッションやデザイン業界の方や趣味でものづくりしている人、ジーンズ愛好家や古着好きの人も多く集まります。BUAISOUは、一番難しいと言われる方法で藍染め液を仕込むことにこだわっていますが、ワークショップは誰でも参加できる内容です。染色経験が全くない人や、子供も大歓迎です。

 今後は現地スタッフが引き継ぎ、ワークショップを定期開催し、年に数回はBUAISOUメンバーも徳島から渡航します。天然藍の魅力に触れ、日本の伝統を新しい形でニューヨークで楽しんでください。

メンバー募集中

BUAISOU Brooklyn

ワークショップはブルックリン区ブッシュウィックのスタジオ(117 Grattan St., #101 Brooklyn)で開催されている。誰でも参加可能。スケジュールの詳細や予約については、BUAISOU Brooklynの公式ウェブサイトで確認すること。

MAIL
info@buaisou-i.com
WEB
http://www.buaisou-i.com

バックナンバー

NYジャピオン 1分動画


利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント