2015/04/10発行 ジャピオン808号掲載記事

集まれ みんなの広場

桜の木の下で踊る ヤッショーマカショ!

ニューヨーク花笠会 花笠踊りワークショップ

 もうすぐ、毎年恒例のブルックリン植物公園の桜祭り。そこで披露される花笠踊りパレードのワークショップが行われた。主催の「ニューヨーク花笠会」は、山形県出身の踊り手、鈴木百(もも)さんが1999年に結成。その翌年から毎年、桜祭りでパレードを開催して観客を沸かせている。 

 「花笠踊りは、少し練習すれば誰でもすぐ踊れるようになります」と、鈴木さんはにっこり。実は奥が深く、上手に踊るにはかなり練習が必要だが、基本は簡単なのだそう。

 「まず、三つの言葉を覚えてもらいます。『ソーレッ!』『チョーイチョイ』、そしてちょっと難しいですが『ヤッショーマカショ』」。鈴木さんの説明に、全員大きな声でそれに続く。

 「膝を9回たたいて花笠を差し上げて、ソーレッ!」「右足おろして、チョーイチョイ」の声に合わせていくうちに、全員の足並みと掛け声がそろってきた。曲の合間には、華やかな衣装の会員が参加者の横に付いて手ほどきする。「もう一回いきます。何回でもいきます」と鈴木さんは手を緩めない。その甲斐あって、曲に合わせて踊る頃には、全員が見事な踊りっぷりを披露。

 母親も会員という山形出身の加藤葉子さんは、「パレードを見て育ちましたが、自分が踊るとは思っていなかったんです。ニューヨークに来て運動のために始めたら、すぐ好きになって。4歳と6歳の娘も参加しています」と3世代で踊っている。「18歳のときに桜祭りでステージを見て感動し、すぐ会員になりました」と言う科学者のアンナ・ペトロビチェバさんは、「踊るとリラックスでき、膝や関節の痛みを癒やしてくれるのでとても助かっています」とその効果を話す。

 弁護士の芝亮さんは、「日本にいた頃は年寄の踊りだと思っていたのですが、踊っているうちに日本の文化の素晴らしさに気付きました。労働者が過酷な仕事を楽しくするために始めた踊りで、決して派手ではないけれど、土地に根付いた美しい踊りです」と愛情を込めて力説する。

 「2008年には、会員30人で山形を訪れてパレードしました。またみんなでぜひ山形で踊りたいです」と鈴木さん。そのパレードに夫婦で参加したインズリー・リバースウォーラーさんとブライアン・ブラウンさんは、「みんなでビール飲んで、叫んで、踊って、最高でした(笑)」「以来、毎年パレードに参加しています。美しい桜の下で踊るのが大好き」と楽しみにしている。今年はお花見だけでなく、パレードにも参加してみてはどうだろうか。

「ニューヨーク花笠会」は、年齢、国籍、宗教に関係なく、みんなで日本の踊りを楽しんでいる。春は花笠踊り、夏は盆踊りをイベントで披露。山形県との交流も図っている
会員数は約40人。ワークショップへの一般参加者も、全員桜祭りのパレードに参加できる
アメリカ人の参加者も花笠を手に、「チョーイチョイ!」と上手に合いの手を入れていた
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鈴木百(もも)さん
 1999年に本物の花笠がやっと手に入ったので、みんなでパレードをして踊りたいと「花笠会」を創立しました。日本独特のリズムとステップに合わせて、笠を持って踊る花笠踊りは他にはない日本の文化で、そこに華やかな衣装を着る楽しさもあります。現在は会のオリジナル曲「ニューヨーク音頭」に合わせて、日系のイベントなどで盆踊りも踊っています。
 
 去年の花笠踊りパレードには、カナダやスイスからも参加してくださった方々もいて、大変盛り上がりました。踊りの経験などに関係なく、どなたでも自由に参加できます。ご家族、お友達と一緒に、ぜひご参加ください。当日は飛び入り参加も大歓迎です。みんなで一緒に楽しく踊りましょう。

メンバー募集中

New York Hanagasa Kai

4月25日にブルックリン植物園の桜祭りで披露する花笠踊りパレード(午後4時〜5時)に向けてのワークショップを、11日午後2時から3時まで、ミッドタウンのDANY STUDIOS (305 W. 38th St.)で開催。大人10ドル、子供無料。事前に問い合わせを。

MAIL
momosuzuki@nyc.rr.com
WEB
http://www.japanesefolkdance.org

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