2019/02/15発行 ジャピオン1006号掲載記事

共感マーケティング

第215回  旅と人で磨かれる

1年の3分の2を旅してます。この原稿を書いているのは2月3日ですが、今年になって5週間、うち神戸、横浜、新潟、鹿児島、東京、名古屋、沖縄と7拠点9泊10日を旅の空で過ごしています。私の会社の主な経費は飛行機とホテルとスパークリングワインに費やされてます。

独立し、ニューヨークで起業した2000年の頃も、自宅にいるより飛行機に乗っている方が多かった。もっとニューヨークに居たかった思いが強く残っています。

社会人1年目より
旅の生活から学ぶ

この旅の生活、学校を出て社会人になった1年生から始まっています。建材営業部だったのですが、所属チームの担当エリアが四国。月に1回は販売店営業マンと同行ローラーのため高松に出張してました。

その後、広島営業所に転勤してからは岡山、鳥取、島根、山口と、中国地区をぐるぐる回って、ホテル暮らし。バブルで世の中が華やかに沸き立っているというのはテレビや新聞で知るのみ、自分は下関駅前の暗い道をトボトボ歩いてホテルに向かう、という寂しさを味わったことがあります。

同期の誰やらがヘッドハンティングされた、とかトレンディードラマの話題は別世界の出来事でした。

しかし、この時の「焦り」「嫉妬」「悔しさ」などという負の感情がバネになり、「1日1冊本を読んで自分を磨くんだ!」という目標になったのです。旅の空にあったからこそ、育てられました。

現場でつかんだ
ビジネスの進化

1981年以降の、全国ビジネスホテルの進化を現場で知っています。

例えば、部屋の冷蔵庫。当時はドリンクがフックで止められていて、フックを外すと自動的に課金される仕組みでした。だから間違えると慌ててフロントに電話したものです。それが、90年代からでしょうか、冷蔵庫は空になり、お好きなドリンクを自分で調達してください、となった。あれは冷蔵庫メンテナンスの人件費をカットするためですね。現在、部屋の冷蔵庫にドリンクのあるホテルはラグジュアリーだと思います。

テレビで有料チャンネルを見るためには100円玉が必要でした。その後カードになり、エレベーター脇などにカード自販機が用意されるようになった。現在はテレビの下にコンビニレジにあるようなセンサー機器が置いてあってスマホで支払うことができます。

ルームキー、最初は棒の先にジャラジャラした鍵がくっついている物でした。その後カードになり、入室してすぐカードを差し込み部屋の電源をオンにするようになりました。

ホテル側からすれば、これで入室・外出がデジタルにチェックできるようになり、保安管理が向上しました。このように、技術やサービスの進化を現場で知ることができました。

参加者の拠点へ
勉強会は旅化

経営計画部という勉強会は、参加者の拠点に旅して会場にするようにしました。那覇、旭川、大分、滋賀、大阪から参加してくれているので、そこに行って各自の経営計画書をプレゼンし、アドバイスし合います。旅と人が磨いてくれる、という哲学が根底にあります。

阪本啓一

今週の教訓
外の風に当たりましょう

阪本啓一
■ブランディング・コンサルタント。大阪大学人間科学部卒業後、旭化成入社。2000年に独立し渡米、ニューヨークでコンサルティング会社を設立。06年、株式会社JOYWOW創業、現在取締役会長。地球と人をリスペクトする、サステナビリティ経営の実現に取り組む。『共感企業 ビジネス2.0ビジョン』『ゆるみ力』などの著書・訳書、講演活動も多数。
www.kei-sakamoto.jp
電子メディア開店! www.orange-media.jp

阪本が選ぶ 読めば分かるこの一冊

大炎上

「生きているうちに起こったことは、生きているうちに解決する」(本文から引用)

「イエス! 高須クリニック」で有名な高須院長です。思えば思春期の頃「包茎はカッコ悪い」という情報にビクビクしました。実はあの「包茎は手術しようキャンペーン」は高須院長が仕掛けたものとこの本で知りました。他にも「二重まぶたがかわいい」「脂肪吸引」という価値観を作ったのも彼というではありませんか!

ビジネスの原則、「顧客を創造する」が高須クリニックの成功の秘訣だったのです。脱税容疑で12億円払わされたり、バブル崩壊で100億円の大借金を背負うなど、読んでて飽きない人生を送っておられます。

「悲惨な出来事は『鉄板ネタ』になる」「死ぬまでの間に何が起こるかを楽しむのが人生」「不満は大発見の入口。その先には大金脈が眠っている」など、ヒントになる言葉も満載。

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