2015/12/25発行 ジャピオン845号掲載記事

共感マーケティング

第63回 何でもやってみよう

まさかのチャンス

 新年おめでとうございます! 今年も読者の皆さまにチャンスがいっぱい訪れますことを!

 ということで、今日はチャンスを呼び込むお話。知人のマッサージ師Tさん、私もお世話になっていますが、まさにゴッドハンドの名人です。そのTさんがある時、礼文島好きの友人に誘われるまま、当時住んでいた帯広から遊びに出掛けました。好奇心旺盛な彼女は、声を掛けてくれるいろいろなアクティビティーに全て挑戦、タコ捕り大会では何と優勝しました!

 タコ捕り大会で司会をしていた漁協の専務理事に名刺を渡していたことが1年後思わぬチャンスを呼び込みます。吉永小百合さん主演映画「北のカナリアたち」の撮影が礼文島で行われることになりました。映画撮影の仕事は出演者も、制作スタッフもかなりの重労働です。疲れを取るマッサージが必須なのですが、滞在する予定のホテルにはマッサージ師がいないことが分かりました。何とかならないですか、となった折、タコ捕り大会司会の漁協専務理事が「優勝者=マッサージ師だった」ことを思い出し、ロケ隊滞在に合わせてホテルでの仕事をTさんにあっせんしてくださったのです。当時Tさんは名古屋に引っ越ししていたのですが、礼文島へ飛ぶことになりました。

 たまたま誘われて参加したタコ捕り大会が1年後、礼文島でのマッサージ仕事につながったのです。しかも3カ月の長期間。マッサージ師にとって、自分で営業することなくまとまった仕事のあることほど恵まれた環境はありません。専務理事の紹介で、昼間は漁協の食堂の仕事をしていたそうです。

誘われたら断らない

 私も「声を掛けてもらったら先約がない限り断らない」ポリシーでいます。2009年当時、私は横浜を拠点に活動していたのですが、大阪のある方から、彼の主催する勉強会で連続講義してもらえないかと依頼を受けました。もちろん喜んでお受けし、楽しく連続講義させていただきました。2年後、「大阪をシリコンバレーに!」というビジョンを掲げ経営者向けの勉強会「MAIDO-interna- tional」を立ち上げた折、大阪の勉強会に参加してくださっていた人たちが中心に手が挙がり、仲間も誘ってくださり第1期のメンバーが無事そろって成立したのでした。この他にも、日頃からイベントには積極的に参加し、顔出しするように心掛けています。

 「誘われたら断らない」ポリシーの背景にあるのは、「誘ってくれている人の後ろに、私の人生をデザインする担当の神様がいて、実はその人ではなく神様の描いたシナリオが私を誘っている」という考えからです。「そろそろこのへんで神奈川から大阪に引っ越しさせよう」とか。なにしろ神様の考えですから断ってはいけない(笑)。どんなに「?」と思っても、とにかく黙って参加してみる。すると、思わぬ出会いがあります。人間の考えることは自分の経験の範囲を超えることはできません。人との出会いも同様で分からない。だからこそ、「人からのお誘い」は貴重なのです。何も考えず、誘いには乗るようにしましょう。きっと新しいビジネスチャンスがそこに待っていてくれるはずです。直接的なチャンスでなくても、私の大阪連続講座のように、2年たって次の展開が開けることもあります。

何でもやってみよう

 チャンスは、行動が呼び込みます。机にいるより現場へ。事前に考えるよりも何も考えず「お誘い」に乗ってみましょう。宝くじを買うより確実にラッキーチャンスに出会えます。

阪本啓一

今週の教訓
行動が、チャンスを呼び込みます

阪本啓一
■ブランディング・コンサルタント。大阪大学人間科学部卒業後、旭化成入社。2000年に独立し渡米、ニューヨークでコンサルティング会社を設立。06年、株式会社JOYWOW創業、現在取締役会長。地球と人をリスペクトする、サステナビリティ経営の実現に取り組む。『共感企業 ビジネス2.0ビジョン』『ゆるみ力』などの著書・訳書、講演活動も多数。
www.kei-sakamoto.jp
電子メディア開店! www.orange-media.jp

阪本が選ぶ 読めば分かるこの一冊

嵐、ブレイク前夜

デビューから数年もの間、これほどの大ブレイクが起こる兆しは見られなかった。CDセールスは伸び悩み、グループとしてのCMが1本だけに減ったこともあった。(本書より引用)

 嵐は現在、一番チケットの取りにくいグループの一つです。先般、テレビでマッチこと近藤真彦さんも「オレに(チケットを)言ってくる人いるけど、オレでも無理だからね」と言っていました。マッチはジャニーズ事務所の役員です。その彼が入手不可能というのだから、よほどのことです。知人も、母娘でファンクラブに入っていて、可能性を2倍にし、それでも当たったり当たらなかったりという戦績のようです。テレビ番組やCMで嵐のメンバーを見ない日はありません。そんな彼らもデビューしてからはしばらく泣かず飛ばずの状態だったとは意外です。SMAPを目標にするも、到底届かない遠い存在だった彼らが、いかにして現在のスターダムに昇って行ったのか。マーケティング&ブランディングのケーススタディとして、楽しめます。

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