第215回  旅と人で磨かれる

1年の3分の2を旅してます。この原稿を書いているのは2月3日ですが、今年になって5週間、うち神戸、横浜、新潟、鹿児島、東京、名古屋、沖縄と7拠点9泊10日を旅の空で過ごしています。私の会社の主な経費は飛行機とホテルとスパークリングワインに費やされてます。

独立し、ニューヨークで起業した2000年の頃も、自宅にいるより飛行機に乗っている方が多かった。もっとニューヨークに居たかった思いが強く残っています。

社会人1年目より
旅の生活から学ぶ

この旅の生活、学校を出て社会人になった1年生から始まっています。建材営業部だったのですが、所属チームの担当エリアが四国。月に1回は販売店営業マンと同行ローラーのため高松に出張してました。

その後、広島営業所に転勤してからは岡山、鳥取、島根、山口と、中国地区をぐるぐる回って、ホテル暮らし。バブルで世の中が華やかに沸き立っているというのはテレビや新聞で知るのみ、自分は下関駅前の暗い道をトボトボ歩いてホテルに向かう、という寂しさを味わったことがあります。

同期の誰やらがヘッドハンティングされた、とかトレンディードラマの話題は別世界の出来事でした。

しかし、この時の「焦り」「嫉妬」「悔しさ」などという負の感情がバネになり、「1日1冊本を読んで自分を磨くんだ!」という目標になったのです。旅の空にあったからこそ、育てられました。

現場でつかんだ
ビジネスの進化

1981年以降の、全国ビジネスホテルの進化を現場で知っています。

例えば、部屋の冷蔵庫。当時はドリンクがフックで止められていて、フックを外すと自動的に課金される仕組みでした。だから間違えると慌ててフロントに電話したものです。それが、90年代からでしょうか、冷蔵庫は空になり、お好きなドリンクを自分で調達してください、となった。あれは冷蔵庫メンテナンスの人件費をカットするためですね。現在、部屋の冷蔵庫にドリンクのあるホテルはラグジュアリーだと思います。

テレビで有料チャンネルを見るためには100円玉が必要でした。その後カードになり、エレベーター脇などにカード自販機が用意されるようになった。現在はテレビの下にコンビニレジにあるようなセンサー機器が置いてあってスマホで支払うことができます。

ルームキー、最初は棒の先にジャラジャラした鍵がくっついている物でした。その後カードになり、入室してすぐカードを差し込み部屋の電源をオンにするようになりました。

ホテル側からすれば、これで入室・外出がデジタルにチェックできるようになり、保安管理が向上しました。このように、技術やサービスの進化を現場で知ることができました。

参加者の拠点へ
勉強会は旅化

経営計画部という勉強会は、参加者の拠点に旅して会場にするようにしました。那覇、旭川、大分、滋賀、大阪から参加してくれているので、そこに行って各自の経営計画書をプレゼンし、アドバイスし合います。旅と人が磨いてくれる、という哲学が根底にあります。