2018/05/25発行 ジャピオン968号掲載記事

ピルグリムファーザーズの入植から第二次世界大戦までのニューイングランド史を、各州にある歴史的スポットと共に振り返る。

第12回 ハバード公園

ハートフォード市から車で30分の場所にあるメリデン市は、1800年代には銀食器、南北戦争時代には銃器の製造で隆盛した、モノづくりの街だ。

ブラッドリー&ハバード製造会社は地元の有力企業の一つで、実業家ウォルター・ハバードが1852年に創業。59年にペンシルベニアで原油が発掘されたことを機に製造を始めたランプなど、精巧な装飾のインテリアが評判を呼んだ。

そうして名声と富を手にしたハバードの名を冠したのが、1900年に完成したハバード公園。敷地面積は1800エーカー。ハバードが40~50万ドルの私財を投じ、ニューヨークのセントラルパークの設計者フレデリック・ロー・オルムステッドの息子が、設計を担当した。地元の火成岩を積み上げた塔、キャッスルクレイグは、旅行好きのハバードが欧州の塔を模したものといわれている。

このエリアは2億年前の火山噴火で形成されたもの。公園内の一部は、古代の地層がむき出しになっている
キャッスルクレイグは完成当初、展望台として利用されていた
公園内の石碑に、ハバードが私財を投じて建設した公園の歴史が書かれている

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