2014/11/21発行 ジャピオン789号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第7回 マサチューセッツ州会議事堂

 今回は、以前ご紹介したボストンコモンの北側、ゆるやかな坂の上にあるマサチューセッツ州会議事堂をご案内します。

 1798年に完成したこの建物、設計はワシントンDCにある連邦議会議事堂を設計したチャールズ・ブルフィンチ氏です。晴れた日には、金張りが施されたドームがキラキラとまぶしい光を放ち、圧倒的な存在感です。

 州会議事堂はフリーダムトレイルの一角で、見学のルートにも入っているため、予約不要で見学が可能。いつも観光客でにぎわっていて、日本語で解説が書かれたリーフレットも用意されています。

 入ったらセキュリティを通り、エレベーターで上階へ移動。3階へは優美な曲線で作られた中央階段を利用します。3階でぜひ見てほしいのは、下院会議場です。中をぐるりと見渡すと会議場に似つかわしくない物がつるされていることに気付くと思います。それは…魚、タラの彫刻です。

 「なぜ会議場にタラ?」と疑問を感じますが、18世紀以降ボストン近郊のケープコッド沖で捕れたタラは、三角貿易により巨万の富をマサチューセッツ州にもたらすことになります。タラがたくさん捕れると経済が潤うということから、幸運のお守りと考えられ、下院議会開催中は必ずつるされるようになったそうです。ちなみにこのタラ、一度盗難にあった事があるのですがキッドナップならぬコッドナップと言われ、戻ってくるまでの間すべての議会がキャンセルされたそうです。

 上院会議場のシャンデリアの上にも、魚が飾られています。日本人にはとてもなじみが深いのですが…。さて、どんな魚だと思いますか?答えは、ぜひ州会議事堂に来て、見つけてくださいね。(Y)

第7回 マサチューセッツ州会議事堂

1798年に建てられたサチューセッツ州会議事堂。ドームには金張りが施されている。
下院議会場に飾られる「幸運の」タラの彫刻。商人のジョン・ロウ氏が寄付したものだという。
上院会議場の豪華なシャンデリアの上にも、魚の彫刻が飾られているのが分かる。

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