2014/11/14発行 ジャピオン788号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第6回 ビーコンヒル

 前回ご紹介した、アメリカ最古の公園、ボストンコモンの北側に位置するのがビーコンヒルです。ボストンではナンバーワンといわれる高級住宅街。このエリアの歴史は、ボストンの入植時代にまでさかのぼり、長く住んでいる住民の中には、「ご先祖さまはメイフラワー号に乗ってアメリカにやって来たのよ」と言う人も少なくないそうです。

 エリアの南側には、建設当時、家主たちが三角貿易で得た資金を惜しみなく注ぎ込み、細部にまでぜいを尽したジョージア様式の建物が並んでいます。今も窓や玄関先には四季折々で、趣向を凝らした花が飾られていて、エレガントな雰囲気を作りだしています。

 こんな閑静な佇まいに魅せられ、住んでみたいと思う人も出てくるはず。この地域で物件を探すことは可能なのかを、専門家であるアーバン不動産の佐藤美保さんに尋ねてみました。「さすがに歴史的な地域と言うことで常時物件はありませんが、年に数えるほどの売買物件は出る」とのことですが、豪華な物件が出る事はめったになく、主に出てくるのは、豪邸に仕えていた御者や召使いが住んでいた地域の物件だそうです。出てきた物件も、ほとんどが築200年超で、床が波打っていたり、ドアがきちんと閉まらないといった問題や、当時の建築技術と趣向の問題から、日当たりが良くない部屋がほとんどだそうです。日当たりが良いと言う事は家具などが日焼けをして早く傷むと考えていたのだとか。そうしたことも含めて、歴史を肌で感じられる人には最適の環境ということですね。

 家賃相場は4000ドル以上ですが、日本人も年に何組かは入居するそうです。帰国後、何年か経って、再び訪れた際、自分が住んでいた物件を見て懐かしい思い出に浸ったり、テレビの旅番組やガイドブックや書籍などで、自分が住んでいた家が写っているのを見つけて楽しそうです。住むのは難しくても、散歩をするだけでもボストンの長い歴史を感じられるエリアです。
(Y)

第6回 ビーコンヒル

ビーコンヒルの東側の地区には、アンティークショップやかわいらしい外観の店が並んでいる。
このエリアでは多くの家の窓に四季折々の花が飾られている。今はホリデーシーズンのかぼちゃが主流。
築200年を超える建物が多いこのエリア。1階分は窓が横に三つあるのが基本的な形。

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