2017/01/27発行 ジャピオン900号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第117回 おさるのジョージの一大事

 ケンブリッジ市内のハーバードスクエアを通る2大メーン通り、ブラトルストリートとJFKストリートに挟まれた三角地帯にあるのが、「おさるのジョージ」の専門店「The Curious George Store」です。以前このコーナーでも取り上げましたが、最近、同店が再開発による閉店の危機に立たされているのをご存知でしょうか。

 同店の入居するビルのオーナーである、投資信託会社エクイティーワンは、同地にルーフトップのパビリオンが付いた、ガラスの2階建てビルを新たに建設しようとしています。現在の場所は、吹き抜けの階段とエレベーター部分になる予定。モダンに生まれ変わったハーバードスクエアも見てみたい気がしますが、あのクラシカルな石の柱が消え去ると思うと、やはり寂しいですね。

 昨年秋に店側が再開発反対の署名運動を行った結果、一時的に閉店は見送られましたが、地元メディアによると、今年8月以降は再開発が進行する可能性があるようです。同店オーナーのアダム・ハーシュさんは、ハーバードスクエア一帯の地価の高騰にも頭を悩ませているそうで、移転オープンするかはまだ検討中とのこと。

 「おさるのジョージ」はケンブリッジとは切っても切れない縁があります。パリで執筆された同作の初版(1941年)は、ケンブリッジの出版社、ホートン・ミフリン社が手掛けたもの。63年にはジョージの生みの親、ハンス・アウグスト・レイが当地に移住し、95年にはハンスの妻マーガレットの希望により、ハーバードスクエアに初の専門店をオープンしました。2011年に一旦閉店しましたが、ジョージの愛くるしさに魅了されたアダムさんとその妻が、12年にふたたび同地に現在の看板を掲げました。できることなら、このまま同じ場所で歴史を紡いでいってほしいものです。

 ジョージに「好奇心」をくすぐられた人は、ぜひ今のうちに立ち寄ってくださいね。詳細はwww.thecuriousgeorgestore.comまで。

第117回 おさるのジョージの一大事

駅前の銀行をはじめ、赤レンガの造りが印象的なハーバードスクエア。再開発後はどのような景色になるのだろう
玉乗りしているジョージが目印の「The Curious George Store」。同スクエアの中心地に建っている
ジグソーパズルやぬいぐるみなども取り扱う。日本へのボストン土産にしても喜ばれそうだ

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