2016/11/25発行 ジャピオン892号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第109回 グリフィン写真美術館

 今回ご紹介するグリフィン写真美術館は、ボストンのダウンタウンから車で約30分の郊外にある、高級住宅地、ウィンチェスターの中心にあります。

 同館は、ボストングローブ紙の初期の専属カメラマンであり、カラー写真の先駆者として知られるアーサー・グリフィン氏が、1992年に設立しました。世界で名を馳せる写真家から、新進気鋭のカメラマンまでが撮影した、幅広いジャンルの芸術写真を取り扱っています。展示会の周期も短いため、何度足を運んでも新しい発見があるのも魅力です。

 同館では現在、ヒンドゥー教の正月に当たる11月初旬の祝祭「ディーワーリー」を記念した特別展示「Zindagi」が、27日まで開催されています。サンスクリット語で「生活」や「命」という意味の同展では、インドの日常生活や文化遺産に着想を得た5人の写真家たちによる、ユニークな切り口の写真作品が鑑賞できます。

 例えば、シャルマ氏作「Darshan」は、モデルたちがヒンドゥー教の神々に扮(ふん)した、巨大ポートレートシリーズ。まるで本物の宗教画を鑑賞しているような錯覚を抱く、圧巻の作品です。またウィリアム=クリシュナ氏の「TheBindiCollection」は、ヒンドゥー教の女性が額に施す装飾、ビンディーをテーマにしたユニークなシリーズ。同氏の義母が壁に貼り付けて保管しているビンディーを捉えた写真など、ユーモアたっぷりです。

 同館は展示以外にも、ピンホールカメラなどの珍しい分野に焦点を絞ったワークショップや、著名な講師から写真の批評を受けることができるコースなどを開催しています。特に批評コースは、他州から毎週通う受講生がいるほどの人気です。

 開館時間は火曜日から日曜日の正午から午後4時まで。入場料は大人7ドル、シニア3ドル、12歳以下は無料です。その他の詳細や今後の展覧会情報は、www.griffinmuseum.orgをご覧ください。(ライターH)

第109回 グリフィン写真美術館

ヨーロッパ風の石造りのエントランス。夕方や休 日は地元の人々の憩いの場になっている
メーンギャラリーでは、ワークショップやアーティストトークなどのイベントも行われる
9枚から構成される巨大ポートレート「Darshan」の1枚。金の額縁は数千ドルに相当するとのこと

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