2016/10/07発行 ジャピオン885号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第101回 フランクリンパーク動物園

 ボストンの中心地から南に5マイルほどの場所、ロクスバリー地区とジャマイカプレーン地区にまたがるフランクリンパークは、ゴルフコースやプレーグラウンドなどを有する公園です。その敷地面積は527エーカー、ボストンコモンの約10倍。地元住民が多く利用するこの公園には、市内最大の動物園、フランクリンパーク動物園があります。

 この動物園で今話題となっているのは、9月初頭にオープンした新たなエリア、子供動物園です。ここでは動物の展示とは別に、動物たちが元々生息するバイオーム(生物群系)をプレーグラウンドとして再現し、来園した子供たちに開放しています。例えば、子供たちが自由に登って遊ぶことができる竹のプレーグラウンドは、レッサーパンダのすみかを模しています。ワシのスペースには、樫の木の幹に巨大な巣をイメージした足場が設置してあり、そこからワシと同じ目線で園内を見渡すことができます。子供たちに動物の本来の生態について考えさせる、インタラクティブな試みです。
 
 1912年に市営動物園としてオープンした同園は、97年に民営化、現在は非営利企業「ズー・ニューイングランド」が運営しています。72エーカーにも及ぶ広大な敷地では、先述の子供動物園以外にも、動物園の人気者のライオンやキリン、ゴリラやシマウマをはじめ、ニューイングランド地方に生息する絶滅危惧種、ブランディングガメなど、約130種以上の動物を鑑賞することができます。通路や展示スペースは広く開放的で、売店係員や飼育員、そして動物たちも、どこかのんびりとしています。気取らないアットホームな雰囲気が、この動物園の最大の魅力です。

 同園は他にもさまざまな教育プログラムを提供しており、展示スペースの整備の様子や飼育の裏側を探るツアーの他、夜間動物園も開催しています。当日参加の園内ツアーも充実しているので、週末に家族みんなで出掛けてみてはいかがでしょうか?

第101回 フランクリンパーク動物園

来園者に魅力的に動物を展示するのはもちろん、動物たちがのびのび過ごせるよう、遊び場も設置
すべり台などの遊具も付いた、ワシの巣の展望台。子供も飽きずに一日過ごすことができる
百獣の王者、ライオン。運が良ければ、たてがみを揺らして歩く姿が見られるかも

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