2016/06/24発行 ジャピオン870号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第88回 ボストン茶会事件を体験

 「ハザー!!」

 三角帽子を被った男性の雄たけびが響いたら、タイムトラベルの始まりの合図です。舞台は1773年12月16日。今日の金額で150万ドルに上る茶葉が船から海に投げ込まれた、ボストン茶会事件の当日です。イギリス本国からの重税に不満を募らせるボストン市民が、ダウンタウンにあるオールド・サウス・ミーティングハウスに押し掛けています。「代表なくして課税なし」と呼び掛けるサミュエル・アダムズを前にした市民から、同意を示す「ハザー(Huzzah)!」という叫び声やイギリス政府へのブーイングが湧き起こります。

 「ボストン・ティーパーティー・シップス・アンド・ミュージアム」で開催されるこの劇では、博物館の入場客も市民として参加することなります。アメリカ独立戦争に関わった歴史的人物になりきった俳優たちが、見る者を当時の情景に引き込みます。入場客にもそれぞれ人物名が割り振られ、劇中で名前を呼び掛けられることもあります。

 同博物館は、ダウンタウンのサウスステーションから徒歩数分のところにある、茶会事件の舞台となった旧埠頭(ふとう)にあります。この事件は、独立戦争の発端となった重要な出来事。同博物館では2012年6月のオープン以来、約1時間の場面再現ツアーを通してこの歴史を伝承しています。ツアーでは復元された貿易船に乗船し、船乗りのベッドまで念入りに復元された船内を見学。茶箱を実際に海へ投げ込むアトラクションもあります。ホログラムを用いた演劇や、独立戦争の幕開けを再現した映画の上映もあり、飽きのこない体験型アクティビティーが満載です。

 実際に紅茶を楽しめるすてきなティールームと、茶葉が買えるギフトショップも併設しているので、ツアー後に立ち寄ってみてはいかがでしょう。チケットは年齢別で14ドル40セントから26ドル。詳細は、www.bostonteapartyship.comをご覧ください。(ライターS)

第88回 ボストン茶会事件を体験

館内に当時の集会所を再現している。市民になりきって「ハザー!」と叫んでみよう
貿易船の上から茶葉を投げ込むイベントは、同館の名物でもある
個性豊かなキャストは、役柄ごとに再現された衣装を着ており、当時の暮らしが伺える

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