2016/06/17発行 ジャピオン869号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第87回 ヘイマーケット

 ボストン観光の定番スポットといえば、ファニュエルホールから続くクインシーマーケット、少しそれたところにある、カキが有名なレストラン「ユニオン・オイスター・ハウス」、その先のイタリア人街・ノースエンド辺りでしょうか。いずれも、ヘイマーケット駅(オレンジおよびグリーンライン)の近くにあります。

 洗練された雰囲気のエリアですが、今もなお庶民の日常生活が垣間見えるスポットが残っています。駅名にもなっている青空市場、ヘイマーケットです。クインシーマーケットに並行するノースストリートからブラックストーンストリートにかけて、金曜日と土曜日限定で出店がずらりと並びます。

 ヘイマーケットは1600年代に始まった、ボストンで最も活気ある青空市場といわれています。アメリカではこの時期、各地でファーマーズマーケットが開催されますが、ヘイマーケットはクリスマスと元旦以外は1年中開催されています。季節の花や野菜、果物はもちろん、肉類、チーズ、近くの港から水揚げされた魚介類などが、簡易テーブルに無造作に並べられています。

 このマーケットの売りは、なんといっても驚きの安さ。例えばレモンは 6個で1ドル、イタリアントマトは5個で1ドル、イチゴやラズベリーはなんと1パック1ドル。安さの秘密は、その多くがチャールズ川沿いの町、チェルシーのホールセラーから買い込んだ、いわゆる「売れ残り」商品だから。ヘイマーケットで買い物する時は、1ドル札をどっさり準備しておきましょう。今の時期は立ち食い形式のオイスターバーが出店することも。とれたて新鮮な生カキが5ドルで4個、生のハマグリが4ドルで6個食べられます。買い物途中に舌鼓を打つボストニアンの姿も珍しくありません。

 ヘイマーケットにはオフィシャルな開催時間がなく、大まかに「夜明けから日没まで」とされています。ボスト二アンの生活の一部として存在しているヘイマーケットは、観光がてら通り抜けるだけでも楽しめます。(ライターA)

第87回 ヘイマーケット

多くの人でにぎわうマーケット内。簡易テントの下には、地元住民だけが知る特別価格の商品がずらり
色とりどりのフルーツが、所狭しと並ぶ。店によってラインナップは異なるので、いろいろのぞいてみよう
その場でカキを楽しめるオイスターバー。値段も手頃なので、ついつい立ち寄ってしまいそう

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