2016/04/15発行 ジャピオン860号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第78回 ロングウッド・メディカルエリア

 今回ご紹介するのは、ハーバード大学の医学関連キャンパスで、関連病院が集まるロングウッド・メディカルエリアです。

 世界でも名の知れた医療機関が所狭しと立ち並び、日夜、最先端の医療技術の研究・開発が行われています。いわゆる観光地ではありませんが、日本からも高校生や大学生が研修旅行の一環として訪れるエリアです。

 グリーンラインのロングウッド駅またはブリガム・サークル駅を降りて北西の方角に歩いていくと、ハーバード大学の医学大学院や公衆衛生大学院、ボストン小児科病院、ブリガム・アンド・ウイメンズ病院、ダナ・ファーバーがん研究所など、次から次へと異なる領域の医学関連施設が目に入ってきます。

 建物は現代的なものから歴史を漂わせる荘厳な作りのものまでさまざま。その一つ一つの建物の中で、世界トップレベルの研究が行われていると想像すると、医学関係者や医学を志す若者には、歩いて通り過ぎるだけでも刺激的な場所なのでしょう。

 そこにはボストンらしさが感じられる場所があります。ダナ・ファーバーがん研究所の中にある、60年以上にわたり同研究所の支援を続けているボストン・レッドソックスを記念したギャラリー。

 がん治療の進歩に貢献してきた同研究所の運営には、ジミーファンドという基金が活用されています。創設は1948年で、白血病で入院していた12歳の少年ジミー(仮名)をレッドソックス(当時はブレーブス)の選手らが見舞い、ラジオに出演して多額の募金を集めたことに由来します。その後、レッドソックスは1953年から正式にジミーファンドを支援しています。

 ジミー・ファンド・ウェー沿いにひっそり立つ銅像のジミー少年もブレーブスのユニフォームを着ており、当時から続く地元住民と地元球団、医療機関のつながりを感じさせてくれます。(ライターK)

第78回 ロングウッド・メディカルエリア

ブリガムサークル駅を降りてすぐ、ブリガム・アンド・ウイメンズ病院入り口前の広場
ダナ・ファーバーがん研究所内のレッドソックス・ジミーファンド・ギャラリー
研究所創設者のシドニー・ファーバー博士とジミー少年の銅像

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