2016/04/08発行 ジャピオン859号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第77回 第120回ボストンマラソン

 ボストニアンにとって4月といえば、ボストンマラソンの月。このコーナーでも過去に紹介していますが、ボストンマラソンなしには、4月のボストンは語れません。今年は4月18日(月)に開催されます。

 1896年4月にアテネで第1回オリンピックが開催され、マラソンも行われました。レースを観戦したボストンアスレチック協会会員でオリンピックのアメリカチームマネジャーだったジョン・グラハムが、「ぜひボストンでもマラソン大会を開催したい」と考えました。そして翌年4月のパトリオットデー(愛国者の日=アメリカ独立を記念してマサチューセッツ州とメーン州のみで施行されている休日)に開催を実現させたことがボストンマラソンの始まりです。

 1971年まで、世界のマラソン大会では、女性ランナーの参加は認められていませんでした。ですが、ボストンマラソンでは66年からゼッケンなしで参加した女性ランナーがいたり、性別を記入せずエントリーした女性ランナーが走っていました。参加が許可された72年の大会では女性ランナー8人が参加し、ニナ・カスケッツさんが優勝、他の7人も完走しました。また車椅子部門を設立したことでもボストンマラソンが先駆けとなりました。

 2013年には5人の死者が出た爆破テロ事件が起こりましたが、テロに屈することなく翌年に大会を開催した背景には、世界最古の市民マラソンとしての、長い歴史と伝統、そして誇りがあったのです。最近では、年々レベルが上がり、出場ランナーの大半が4時間を切るハイレベルなレースとなっています。そして、ボストニアンは「市民のための市民による大会」である伝統を守り、地元ニュースはエリートランナーより市民に多くスポットを当てた報道をします。ちなみに1968年のメキシコ五輪の男子マラソン銀メダリストで、66年のボストンマラソン優勝者の君原健二さん(75)が今年の参加を公表しており、35キロ地点の有名な「心臓破りの坂」にどう挑むのか、ファンの期待が高まるところです。(ライターМ)

第77回 第120回ボストンマラソン

昨年の大会のスタート地点、ボストン郊外のホプキントンの様子
ランナーには、沿道に詰め掛けた観衆から暖かい声援が送られる。観衆とハイタッチしながら走るランナーも多い
ボストン市内のゴール付近。近年はレベルが上がり、ほとんどのランナーが4時間以内にゴールする All Photo by Fay Foto/ Boston

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