2016/03/25発行 ジャピオン857号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第75回 フィリップスアカデミー

 日本でもこちらでも高校や大学への出願を経て、受験生も親御さんも、その結果に悲喜こもごもの時期ですね。そんな折、今回ご紹介するのは、ボストンから車で約40分ほど北上したアンドーバー市にある、フィリップスアカデミーです。

 全寮制私立高校のフィリップスアカデミーは1778年に男子校として設立、1973年に男女共学となった学校で、238年の歴史を誇ります。調べたところ、2015-16年度入学出願数は3040通、合格者436名、合格率14%の狭き門でした。国内45州と世界45カ国からその狭き門をくぐった学生たち、全学年1131名が在籍しています。卒業生に第41代、第43代米国大統領のブッシュ父子がいることは周知の通りで、ジョン・F・ケネディ・ジュニアや、身近なところでは女優のオリビア・ワイルドなども有名です。ちなみに同志社大学創設者の新島襄は日本人初の卒業生です。

 カリキュラムの特徴はコースの選択肢の多さにある、と学生たちは口をそろえて言います。高校にして300のコースがあり、その内容も、文学、芸術、環境科学、テクノロジー、音楽、心理学、言語、哲学など多種多様。中には「有機化学」について学ぶなど、高い専門性に特化したコースもあるそうです。また、生徒に対する教員数の比率が5:1、1クラスは平均13名、さらに各種カウンセリングなどを提供する生徒への手厚いサポートシステムが確立し、学生たちの絶大な信頼を得ています。

 どの学校ランキングでもフィリップスアカデミーはトップランク常連校ですが、特にオンラインサイト「ニーチェ」(https://local.niche. com)が学生と保護者によるレビューやSAT/ACTスコア、生徒と教員数の対比、有名大学進学率などを元に発表した今年のランキングで「最もエリート大学への進学が期待できる私立高校」の第1位となり、それがニュースサイト、ビジネス・インサイダーでも発表され、米国を代表する高校という地位を不動のものとしています。(ライターМ)

第75回 フィリップスアカデミー

フィリップスアカデミーの創始者の名を冠した「サミュエル・フィリップス・ホール」。歴史と言語を学ぶ校舎の一つ
「アディソン・ギャラリー・オブ・アート」はアメリカン・アート美術館、無料で一般公開されている
敷地内の「ザ・グレート・ローン」。散歩を楽しむ地元住民や、芝生に寝転んで宿題に勤しむ学生たちが見られる

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