2016/02/19発行 ジャピオン852号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第70回 特産品のメープルシロップ

 秋には紅葉の名所として名高いモホークトレイルも、この季節はすっかり寒々しい姿になっています。この地では、マサチューセッツ州の特産品の一つメープルシュガーツリー(サトウカエデ)から採れるメープルシロップが有名です。モホークトレイル周辺をはじめ、州内では100近く農場が、それぞれ自家製のメープルシロップを販売しています。

 各農場では、例年、ちょうど今ごろの季節からメープルシロップ作りが始まります。樹液を採取し、まきを使った火にかけて煮詰めるという、昔ながらの精製法です。

 ボストン近郊で、メープルシュガーツリーが庭に生えている家では、メープルシロップを作る家庭も多くあります。メープルシュガーツリーに、樹液を採取するための専用の缶や、ポリ容器が置かれる風景は、「冬の終わり」を感じさせると言われています。またマサチューセッツ州内のメープルシロップ精製所を紹介するウェブサイト(www.massmapl e.org/directory.php)では、精製所の場所、見学が可能かなどが分かりますので、興味のある人は訪れてみてください。

 今回紹介する「Gould’sSugarhouse」はメープルシロップを作っている農場の一つで、ボストンからおよそ2時間半、モホークトレイルへ行く途中にあり、春(3月1日から)と秋に2カ月ずつしか営業していません。

 観光客の目当ては農場内のレストランで提供されているパンケーキとメープルソフトクリーム。パンケーキには、卓上にある自家製メープルシロップを好きなだけかけて食べます。周囲を見渡すと、「シロップ漬け」といってもいいほどシロップをかけて食べている人も多いのですが、シロップの柔らかい甘さがスポンジと本当によく合うので、かけ過ぎてしまう気持ちはよく分かります。

 食事が終わったら、メープルソフトクリームを。小ぶりの食べやすいサイズで、何と25セント。ぜひ訪れてみてください。(Yabusaki)

第70回 特産品のメープルシロップ

メープルシュガーハウスは、春と秋に営業。営業期間中には駐車場が車であふれる
メイプルシュガーハウスで使われているランチョンマットは、思わず持ち帰りたくなるほどかわいらしいデザイン
パンケーキを頼むと、ピクルスとたっぷりのメーイプルシロップが置かれる

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