2016/01/08発行 ジャピオン846号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第64回 マーブルヘッド

 マーブルヘッドはボストン市内から北へ約30キロ、大西洋に面した小さな港町です。17世紀半ば、かつての大航海時代は漁業の町として栄華を誇っていたものの、アメリカ独立戦争後しばらくは町に女子供だけが残され、これといった産業もなく貧困を極めたといいます。古い建物がモダンな様式で建て替えられていく中で、当時その財力がなかった町の人々は、古い建物をそのまま維持する他に道がなく、今も築200年、300年前の面影をそのまま残しています。

 一方、町の入り口、プレザントストリート付近にはダインインタイプの新しい映画館ができたり、大人心をくすぐるおしゃれなレストランが立ち並び、新しい顔も見せています。また一方で、離れ小島のような海沿いの地域、マーブルヘッドネックは、富裕層の避暑地として人気を博しました。今も数十億はするであろうお城のような豪邸が軒を連ねる、ニューイングランドでも有数の富裕層が住むエリアです。そのため、人口約2万人の小さい町ながら、大小ヨットクラブが町の中に六つもあります。

 ダウンタウンのワシントンストリート辺りは、ニューイングランドの今昔を感じる古き良き町並みが残り、散歩をしていると思わず寄りたくなる小さなかわいいお土産屋がたくさんあります。そこから海辺を目指すとマーブルヘッド・ハーバーに着きます。

 そこにある「ランディング」なら、ネックを対岸に望む素晴らしいオーシャンビューが楽しめ、新鮮なシーフードやステーキなど伝統的なアメリカンフードが食べられます。並びに建つ「ザ・バーナクル」も地元の人気店。プレザントストリートにある日本人オーナーの経営するすしレストラン「Junji」も、ネタの新鮮さにうるさいマーブルヘッド住民をうならせる店の一つです。同店では不定期ですが週末にはジャズライブもあり、すてきな夜を演出してくれます。マーブルヘッドは新旧ニューイングランドの時間が優雅に流れていく、そんな町です。(ライターМ)

第64回 マーブルヘッド

マーブルヘッドの港が一望できる丘にある公園フォート・スウールからの眺め
建立1727年の旧市役所。現在も公的機関の事務所として使われている
マーブルヘッドハーバーにある「ザ・ランディング」のバー。食事はぜひオーシャンビューのテーブルで

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