2015/11/27発行 ジャピオン841号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第59回 ジャズ・クラブの老舗

 今回は、ボストン市内の音楽シーンを語る上で外せないライブスポットを紹介します。

 サウスエンド地区のマサチューセッツ・アベニューとコロンバス・アベニューの角に位置する、赤い扉とサックス奏者の格子飾りが印象的なレンガ造りのジャズクラブ「ウォーリーズ・カフェ」。年中無休で、ボストンでもトップレベルのライブ演奏が楽しめます。

 1947年に開業の、ボストンで継続的に経営している最も古いジャズクラブの一つで、ニューイングランドで初めてのアフリカ系アメリカ人が経営したナイトクラブとしても知られています。1940年代、50年代のボストンジャズシーンの全盛期には、マイルス・デービスやビリー・ホリデーといったジャズ界のレジェンドたちも出演していたそうです。

 伝説的な店として知られる一方で、周辺にはバークリー音楽大学などの音楽学校が集まっていることもあり、若手ミュージシャンの腕試しの場としても一役買ってきた歴史があります。

 1979年に道向かいの427マサチューセッツアベニューへ移転しましたが、その後も、グラミー賞を受賞したジャズ・ミュージシャンのエスペランサ・スポルディングなど多くのミュージシャンを輩出しています。

 現在も、毎晩午後6時から9時までがジャムセッションタイムで、ミュージシャンの卵たちが互いの腕を磨くべく集まります。その後のハウスバンドの時間には曜日ごとにジャズ、ファンク、ラテン、ブルースが楽しめます。店内は平日でも常連客でごった返し、毎晩2時まで熱い演奏が繰り広げられています。

 「宇多田ヒカルのツアーに、ドラマーとして参加したジョン・ブラックウェルがちょくちょく演奏している」など、ボストンを訪れた有名ミュージシャンたちが現れるという話をよく聞きます。運が良ければ貴重なジャムセッションに立ち会えるかもしれません!(T)

第59回 ジャズ・クラブの老舗

サックスプレーヤーの格子飾りがついた赤いドアが目印の老舗ジャズクラブ「ウォーリーズ・カフェ」
平日の夜でも、常連客や腕を磨きにやってきた若手ミュージシャンたちでごったがえす店内
プロのローカルミュージシャンによる、ボストンでも最も熱い演奏が毎晩2時まで繰り広げられている

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