2015/11/06発行 ジャピオン838号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第56回 シンフォニーホール

 1973年から2002年まで小澤征爾さんが音楽監督を務めていた、ボストン交響楽団(BSO)は、夏の間はタングルウッドで活動していましたが、10月からはボストンの街へ戻り本拠地での活動に戻っています。

 アメリカ5大オーケストラの一つの数えられる同楽団が10月から4月まで活動する本拠地が1900年に建てられた、シンフォニーホールです。このホールは垂直の壁面と浅いバルコニーを持つシューボックス(靴箱)型と呼ばれ、ハーバード大学のウォーレス・クレメント・セイビンが音響の専門家として雇われ、世界で始めて残響時間などを含む「音響」を考えて設計したといわれています。

 その結果、このホールは、ウィーンの学友協会大ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウと並び世界3大コンサートホールの一つといわれるようになりました。音響は本当に素晴らしく、30ドル程度の一番安い席に座っても、充分に音を楽しむことができます。

 木製の椅子や床など内装は建設当時からの姿を残しており、早めに会場に入り、会場の親切な係員に建物の歴史や説明を聞くのも楽しみ方の一つです。

 12月に入ると、プログラムが、ホリデーポップスに切り替わり、座席も少しゆったりとした配置に変わります。クリスマスイブの24日とクリスマス当日の25日にはサンタクロースも登場し、ドレスアップした子供たちと一緒に音楽を楽しみます。

 ボストン市内を観光していて、少し空いた時間で演奏を聴きたいと思ったら、チケットはネットや電話で予約し、会場で受け取れるので便利です。

 また公演直前に格安で手に入るラッシュチケットは、火曜日と木曜日の午後5時から、また金曜日のマチネチケットは9ドルで購入できます。ぜひ一度は足を運んでください。
(Yabusaki)

第56回 シンフォニーホール

ボストン交響楽団の本拠地、シンフォニーホールは、世界で初めて科学的な音響の理論に基づき作られた
ホール内の座席は木製のものが今も使われている。床も合わせて、長い歴史を感じさせてくれる
シンフォニーホールは、座席による音の聴こえ方の違いがあまりないように設計されている

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