2015/10/30発行 ジャピオン837号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第55回 プリマス・プランテーション

 ボストン郊外には、野生の七面鳥(ターキー)が生息しています。わが家の近くにも、いくつかの群れが生息していて、歩いている途中でばったり出くわしたりします。
 
 さて、ターキーといえば、感謝祭の主役です。入植したばかりの人々を飢えから救い、1621年、最初の感謝祭の食卓に上ったと記録されています。その感謝祭を開いたのは、メイフラワー号に乗ってやって来たピルグリムファーザーズです。大西洋を渡った彼らが入植したのが、アメリカのホームタウンと呼ばれているプリマスです。ボストンからは、サウスステーションからコミューターレイルに乗り1時間半ほどの距離にあります。直行のバスでは45分ほどで到着します。
 
 このプリマスには17世紀の暮らしをそのまま再現した、プリマスプランテーション(www.plimoth.org)という施設があり、当時の様子を忠実に今に伝えています。見学者が到着後、最初に見せられる映像は、入植者側だけでなく、ネーティブアメリカン側からの視点も描かれていて、深く考えさせられます。屋外に出て順路を歩いて行くと、ネーティブアメリカンの暮らしを再現した場所にたどりつきます。住居は樹木の皮をはいで作ったもので、いろりがあり、狩った獲物の毛皮をまとって、冬も快適に暮らしていたことが分かります。
 
 さらに先に進むと、入植者のエリアがあります。土と木で作られた、なんとなく懐かしい雰囲気の家々が並んでいます。そこにいるのは、住民の役になりきった人たちで、彼らは当時のままの古い英語で会話をしています。さらに面白いのは、夫を亡くした未亡人、家の改修をしている大工など、それぞれに役柄があり、話し掛けると、各自の身の上話を聞かせてくれます。
 
 時間があったら、プリマスの町に出て、忠実に再現されたメイフラワーⅡ世号もぜひ見てください。近くには「プリマスロック」と言う入植者が最初に踏んだ石も展示されています。(Yabusaki)

第55回 プリマス・プランテーション

プリマス・プランテーションの入植者の村。細部まで忠実に当時の住居を再現している
ネーティブアメリカンの暮らしを再現したエリア。当時の調理法で食事を作る様子なども見学できる
銃の手入れをする入植者。ここでは、当時の役柄になりきった人が話をしてくれる

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