2015/10/09発行 ジャピオン834号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第52回 チルドレンズミュージアム

 ボストン市からフォートポイント水路を挟んだ対岸に、ボストン・チルドレンズミュージアムがあります。使われていなかった倉庫を改装して作られたこのミュージアムは1913年に創設され、以降、100年を超えた今もボストニアンに愛されています。

 「Hands On(触って体験)」がテーマの博物館だけあって、館内にはユニークな仕掛けが施された展示物がたくさんあります。玄関から入り最初に目にするのは、網と板でできた大きなオブジェ。不思議な形状で、一体何だろう、と首を傾げてしまいますが、実はこれ天井近くまで伸びる立体型の迷路なんです。

 細く曲がったコースを登り、頂上に到達した時の爽快感はたまらないようで、上方までたどり着いた子供たちが、うれしそうに手を振る姿が見られます。

 館内は大人も一緒に楽しめるものも多く、親子の笑い声や歓声が常に響いて、楽しい雰囲気が館内を包んでいます。水や砂で遊べるエリアや、実物大の商品が並ぶお買い物ごっこエリアは季節に関係なくいつも大人気。

 実は、このミュージアムの3階には、他には見られない素晴らしい展示があります。

 それは、京都の町屋。日本から運ばれた本物の2階建ての建物が移築再現されています。この建物、西陣の織物を扱う住山さんという方のお宅で、築100年以上の歴史があったそうです。

 1979年の移築時には日本から大工や職人も同行し、伝統的な建築の技術も一緒に伝えたそうです。寄付された方の娘さんは日本で書家として活躍されている石山清子さん。2014年に同館を訪れ、日本の遊びを伝えるイベントに参加されました。

 当地で生まれ育った日本人の子供たちに、本物の畳や布団を見せるため、訪れる親も多いそうです。

(Yabusaki)

第52回 チルドレンズミュージアム

ボストン・チルドレンズミュージアムの外観。乳製品メーカーのミルクボトルが目印
町屋の調度品は、お正月、ひなまつりなど行事ごとに変えられている。同館には日本人スタッフが常駐
1月に日本人主催で実施される餅つき。日本よりも日本らしい風景を見ることができる

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