2015/01/01発行 ジャピオン794号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第12回 旧州会議事堂

 今回は、旧州会議事堂(Old State House)をご紹介します。1713年に建てられたといわれている、レンガ造りの建物は、ボストン市内で最も古い公共施設です。そして選挙で選ばれた人たちが議会を催すための建物としてはアメリカ最古の歴史を誇ります。

 アメリカ人にとっては、独立宣言書が読み上げられた場所として知られていますが、98年に新しい州会議事堂に機能が移された後は、市役所、商用施設として使われ、修復を経て現在の姿になりました。

 実はこの建物、ボストンの地下鉄(MBTA)のブルーラインとオレンジラインのステイト駅の駅舎として使われています。横についた扉から出入りするようになっているのですが、駅名の表示などが外に書かれていないため、ぱっと見た感じでは地下鉄駅だとは分かりません。観光などでボストンを訪れる人に、この駅について聞かれることがありますが、歴史的な建造物の下に駅があると聞いて驚く人が多いです。

 この旧州会議事堂、2014年の9月に、外壁の向かって左側に鎮座するライオン像の中から113年前のタイムカプセルが発見され、大きな話題となりました。誰もが目にする建物の外に、秘密の箱が隠されていたなんて、想像がつきませんよね。タイムカプセルの中からは、外交に関する本や新聞、手紙、建設当初の装飾に使われた木片などが、とても良い保存状態で見つかりました。

 このタイムカプセルの発見の後、きれいにお化粧直しをされたライオンとユニコーンの像は2014年11月に、元あった場所に戻され、タイムカプセル熱は収まりました。しかし今度は同年12月に現在のマサチューセッツ州会議事堂の基礎部分から新たなタイムカプセルが発見されました。

 個人宅も歴史的建造物が多いボストンですから、これからもいろいろなところからタイムカプセルが発見されるかもしれませんね。(Y)

第12回 旧州会議事堂

飾られていたライオン像の中から、タイムカプセルが見つかり、像が取り外された旧集会議事堂。
タイムカプセル発見後、お化粧直し完了し、元に戻されたライオンの像。
地下鉄駅への扉。言われなければ、駅への扉とは気がつかない、分かりにくい駅。

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