2014/12/19発行 ジャピオン793号掲載記事

ボストンぶらり街めぐり

 米国の歴史は、ピルグリムファーザーズが、メイフラワー号に乗り、現在のマサチューセッツ州プリマスにたどりついたところから始まります。古くからの伝統を受け継ぎつつ、新しく変わっていくボストンの街を四季折々の写真と共に紹介するコーナーです。

第11回 バンカーヒル記念塔

 米国の歴史をたどる、フリーダムトレイルの終点に位置するのが、バンカーヒル記念塔。この周辺では、1775年に英国軍と13の植民地からなる大陸軍との戦いがありました。

 この場所での戦いは、大陸軍は勝利できず、数多くの戦死者や負傷者を出しました。しかし、英国軍にも大きな打撃を与え、独立への足がかりとなった重要な戦いの一つとして記録されています。

 記念塔は、高さ67メートル、オベリスクを模したユニークな形をしています。塔は1825年から17年の歳月を費やして建てられまし
た。素材の花こう岩はボストンの南、大統領の街(City of Presidents)として知られるクインシー市から運ばれました。小高い丘の上に建っているため実際よりも高く見え、圧倒的な存在感を誇ります。

 この記念塔、もちろん展望台もあります。塔の内部には294段の階段があり、最上部まで登ると、四方に開いた小さな窓からボストンの街を一望することができます。周囲に高層の建物などがないので、かなり遠くの景色まで眺望できるため、人気のスポットです。

 ただし、階段の幅が、人がすれ違うのがやっと、といったぐらいで、前後に人が詰まっている場合は自分のペースで登ることが難しい場合もあります。展望台まで行ったけれど、翌日には足がひどい筋肉痛になってしまった、という話をよく聞きますので、登ってみたいと思う人はスニーカーなどの歩きやすい靴と、事前のストレッチをお忘れなく。

 記念塔に登った後は、丘の正面にある階段を降り、ミュージアムに立ち寄ってみてください。バンカーヒルの戦いの歴史、記念塔の建設などに関する興味深い資料が展示されています。

 係員が皆さん気さくなので、質問があったら気楽に聞いてみてくださいね。歩いて回るフリーダムトレイルの最後の294段の階段は、「難関」とも言えますが、ぜひ登ってみて、ボストンの眺めを楽しんでほしいです。(Y)

第11回 バンカーヒル記念塔

小高い丘の上にあるバンカーヒル記念塔。オベリスクを模した形で、展望台に登ることができる。
展望台からはボストンの市街地が遠くまで一望できる。ボストンの人気スポットの一つ。
狭い階段を294段、黙々と上った人にしか見られない数字。

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