2017/10/20発行 ジャピオン938号掲載記事

ボストン歴史街道

第31回 ナンタケットの捕鯨博物館

 ケープコッドの南50キロに位置するナンタケット島。その中心街に、全長14メートルのマッコウクジラの骨格標本展示で知られる捕鯨博物館がある。

 現在のナンタケット島は数々のビーチを有する人気のリゾート地だが、18世紀終盤から19世紀初頭までは、世界有数の捕鯨活動の中心地だった。島で17世紀に始まった鯨漁産業は鯨脂の精製などで次第に勢いを増し、ハーマン・メルビルが著書「白鯨」の中で「皇帝が帝国を所有するように、ナンタケットは海を所有する」と表現するほどの規模になった。しかし18476年の島の大火と、61~65年の南北戦争の影響で捕鯨産業は衰退。島は1950年代に再開発され現在の姿となる。

 博物館では鯨の骨格標本の他、鯨脂を作るためのプレス機などを展示。博物館職員から捕鯨の歴史を学ぶショーも開催している。

Whaling Museum

TEL
508-228-1894
WEB
http://www.nha.org
MAP
13 Broad St. Nantucket, MA 02554
骨の模型は近づいて見ることができ、その大きな口や美しい歯の形に来場者は皆息をのむ(All Photo: Courtesy of Whaling Museum)
元々は鯨脂を使ったキャンドル工場だった建物を2005年に改装した
ナンタケットの歴史を学びながら家族で工作ができる

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