2017/09/15発行 ジャピオン933号掲載記事

ボストン歴史街道

第27回 七破風の家

 セーラム出身のナサニエル・ホーソーン(1804~64)は、米文学史に名を残す文豪の一人。代表作「緋文学」(50年)と「七破風の家」(51年)も同地で執筆された。市内には、後者の小説のモデルとなった屋敷やホーソーンの生家が現在もある。

 屋敷は地元の商人ジョン・ターナー1世が1668年に建設。後年、ホーソーンのいとこが相続した。作中では、無実の所有主がセーラムの魔女裁判で死罪となったことを機に、怪事件が発生する「呪いの家」という設定だ。

 実はホーソーンの遠い血縁に、魔女裁判の判事の一人、ジョン・ホーソーンがいる。同裁判は、罪のない市民200人以上を殺した、米国史の一大事件。ジョンとの関係性を隠そうと、ホーソーンは本名のつづり(Hathorne)にWを足したペンネーム(Hawthorne)を使っていた。

The House of Seven Gables

TEL
978-744-0991
MAIL
info@7gables.org
WEB
http://www.7gables.org
MAP
115 Derby St. Salem, MA 01970
「七破風の家」のモデルとなった屋敷の正式名は、「ザ・ターナー=インガーソル・マンション」。その名の通り、七つの特徴的な屋根を冠している
屋敷はセーラム湾に面している。日が沈むと少々暗い印象になるが、決して呪われてはいない
ホーソーンは小説「緋文学」のヒットで、その名を歴史に刻んだ。こちらも、人間の「罪悪」をテーマにした小説だ

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