2017/06/16発行 ジャピオン920号掲載記事

ボストン歴史街道

第15回 ホロコーストメモリアル

 ボストン市内には、ガラスで作られた高さ約16メートルのホロコースト祈念碑がある。第二次世界大戦中にドイツで起きたユダヤ人への迫害、ホロコーストの生き残りであり、ボストン住民のスティーブン・ロス氏が資金を集め、1995年に建設したものだ。

 ガラス柱は「アウシュビッツ=ビルケナウ」はじめ六つの強制収容所を意味し、柱の中に立つ蒸気は、殺りくに使われた毒ガスを表す。ガラスに刻まれた数字はナチス・ドイツが収容者を管理するために左胸、または左腕に刺青で彫った番号を示している。

 ロス氏は、収容されていた強制収容所を解放した米軍兵士の一人スティーブ・スラッター氏に当時声を掛けられ、星条旗のハンカチをもらったという。スラッター氏は86年に他界したが、ロス氏は彼の子供と面会し、そのハンカチで感動の涙を拭ったそうだ。

The New England Holocaust Memorial

MAP
98 Union St. Boston, MA 02129
ガラス柱の本数はホロコーストで殺害された600万人の「6」と、強制収容が行われた1939〜45年の「6」年間も意味する
刻まれた数字は強制収容所の収容者につけられた番号を意味している
記念碑に彫られた「SHOAH」はヘブライ語で「破局」「絶滅」を意味する

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