2017/06/09発行 ジャピオン919号掲載記事

ボストン歴史街道

第14回 旧牧師館

 19世紀、個人主義を唱えてアメリカ文化の独自性を主張した哲学者、ラルフ・ウォルドー・エマーソンが住んでいた「旧牧師館」が、マサチューセッツ州ミドルセックス郡コンコードに残っている。

 エマーソンはハーバード神学校を卒業後、牧師となったものの自由信仰を説いて教会を追われた。その後、渡欧し思想家のトーマス・カーライルに出会い、影響を受けた。帰国後の1834年から「旧牧師館」に移り住んで「自然論」を執筆し、36年に自然や人間の精神を論じた超越主義の考えを発表した。

 この邸宅にはエマーソンだけでなく、「緋文字」の作者、ナサニエル・ホーソーンも妻であるソフィアと共に住んでいたことがある。庭の野菜畑は、作家のヘンリー・ビッド・ソローが二人の結婚祝いに贈ったもので、現在もたくさんの野菜が実っている。

The Old Manse

MAP
269 Monument St. Concord, MA 01742
旧牧師館は1770年に建設された。エマーソン、ホーソーンは両方とも書斎を2階に置いたという
窓からはコンコードの戦いの激戦地となったオールド・ノース橋が見える
旧牧師館近くを流れるコンコード川には小さなボートハウスがあり、実際に使うこともできる

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