2015/12/25発行 ジャピオン845号掲載記事

幸せ香りライフ

今月のテーマ

新年・縁起の良い香り
①お屠蘇で新年を祝おう

 明けましておめでとうございます!アメリカにいると、お正月にお屠蘇(とそ)を飲む機会はなかなかありませんが、2016年の幕開けにはお屠蘇を飲んで、1年の幸運と無病息災を祈ってみませんか?

 お屠蘇とは「屠蘇散」という和ハーブを5~10種類ほど調合した生薬を、みりんや日本酒に浸して有効成分を抽出したものです。屠蘇散の調合はそれぞれ微妙に違うようですが、健胃作用や発汗加温作用のあるもの、風邪の予防に効果のあるものなどが調合されています。

 一般的にはオケラの根(白朮)、サンショウの実(蜀椒)、ボウフウの根(防風)、キキョウの根(桔梗)、ニッケイ(シナモン)の樹皮(桂皮)、ミカンの皮(陳皮)、クローブ(丁子)などが含まれています。

お屠蘇の素を作ろう

 入っているものを見ると、シナモン、クローブ、オレンジ(ミカン)の皮といった、840号でご紹介したマリングスパイスと同じか、近いものが幾つかあります。という事は、屠蘇散が手に入らなくても、キッチンにあるスパイスを使って、「お屠蘇もどき」を作ることができてしまうということ!もちろん、マリングスパイスを代用するというのも一つの手ですね。

 アメリカ版お屠蘇の素のおすすめレシピはこちらです。シナモン小さじ1/4、クローブ小さじ1/4、タンジェリン(もしくはオレンジ)の皮を乾燥させたもの小さじ1/4、黒コショウ小さじ1/8、(あればフェンネルシード小さじ1/8)をそれぞれ、粗めに粉砕してから計量し、お茶パックかチーズクロスで包みます。

 これを、普通のお屠蘇と同じように、1カップのみりん(みりん風調味料ではなく、本みりんを使用する)や日本酒、または両方を混ぜたものに5~8時間浸して抽出すれば出来上がりです。みりんや日本酒がなければ、白ワインやお好きなお酒に浸すのもおすすめです。

その他のアレンジ

 お子さま向けには、ちょっと違ったアレンジもあります。と言うのも私自身、子供のころはお屠蘇の香りが苦手で飲めませんでした。でもせっかくの縁起物ですから、家族全員で楽しんでいただきたいと思います。

 先ほどのお屠蘇の素と1/2カップの水を火にかけ、5分ほど煮出し、同量の甘麹(甘酒の素)で割れば、スッキリと飲みやすいお屠蘇甘酒になります。風邪の予防にもなります!他にも、同じく1カップのレモネードやアップルサイダーにお屠蘇の素を付け込んで抽出してもいいでしょう。

 それでは香りと共に、皆さまにとってすてきな1年になりますように!

桜本リエコさん

LOHASコーディネーター、ARC認定アロマセラピスト。プライベートシェフとしても活動。www.yuruloha.com

今週の精油

クローブ (Clove)

【学名】Eugenia caryophyllata【科名】フトモモ科【抽出方法】水蒸気蒸留法【抽出部位】花蕾(からい)【産地】マダガスカル、インドネシア【ノート】ミドル【香りの系統】スパイス系【香りの強さ】強 【効能】心身の強壮作用、殺菌消毒作用にも優れるが、香りがきつく刺激の強い成分構成なので、妊娠中の人、小さな子供、年配者は使用を控えること。また、アスピリンを摂取している時は使用不可。皮膚刺激もある。

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