2015/12/18発行 ジャピオン844号掲載記事

幸せ香りライフ

今月のテーマ

ホリデーシーズンに向けて
フランキンセンスの香り

 ホリデーシーズンもクライマックスに差し掛かってきましたね。こんな季節にピッタリの香りが「フランキンセンス」。別名、オリバナムや乳香とも呼ばれる樹脂です。どこかで聞いたことがありませんか?そう、イエス・キリストの誕生の物語に出てくる贈り物の一つなのです。

 馬小屋で誕生したキリストを訪ねた東方の三賢人が、黄金と没薬(ミルラ)、フランキンセンスを贈ったという逸話が聖書に出てきます。黄金は「偉大な商人」、没薬は「偉大な医者」、フランキンセンスは「偉大な預言者」の象徴とされ、三賢人はキリストがどれを好むかを試したそうです。もちろんキリストはフランキンセンスを選んだとされています。

 それと関係するのか、キリスト教の宗教的儀式ではよく、このフランキンセンスの樹脂がたかれます。キリスト教だけでなく、ユダヤ教やアラブの世界でも使用されているようです。

 また歴史をたどれば、古代エジプトにまでさかのぼり、クレオパトラも愛したといわれる薫香「キフィ」にもフランキンセンスは使用されていました。当時からフランキンセンスは宗教的儀式に用いられてきましたし、それだけでなく、クレオパトラをはじめ、エジプトの女性は炭にしたものをアイシャドーとして使用していたという話も残っています。

精油でも楽しめる

 そんな歴史のあけぼのから今日に至るまで、さまざまな宗教で用いられてきたフランキンセンス。宗教的な行事の多いホリデーシーズンに、ピッタリな香りだと思いませんか?

 宗教的儀式の時のように樹脂に火をつけて煙で香りを楽しまなくても、その樹脂から抽出した精油が簡単に手に入ります。フランキンセンスの精油の香りは、瞑想(めいそう)をいざない、呼吸を深くする効能があるとされています。また神経系をリラックスさせ、活力を与えてくれます。

 スピリチュアルアロマセラピーの世界においても、この精油は過去へのこだわりを解き放ち、心の洞察を促し、霊的な自己を高めるとされています。また浄化や波動を高めるとされるのも、うなずけます。

1年の締めくくりに

  ホリデーシーズンのクライマックスには、こうやって過去の逸話やいわれに思いをはせ、いつもとちょっと違う観点で香りを楽しむというのはいかがでしょうか? キャンドル用のアロマポットを使用して精油を揮発させれば、フランキンセンスの香りとキャンドルの炎が醸し出す雰囲気で、一気にホリデームードがアップするはずです。この機会に、香りと共に1年を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

桜本リエコさん

LOHASコーディネーター、ARC認定アロマセラピスト。プライベートシェフとしても活動。www.yuruloha.com

今週の精油

フランキンセンス (Frankincense)

【学名】Boswelliacarterii【科名】カンラン科【抽出方法】水蒸気蒸留法【抽出部位】樹脂【産地】ソマリア、エチオピア【ノート】ベース【香りの系統】樹脂系【香りの強さ】中 【効能】免疫力を高め、呼吸を深め、気管支系などの不快な症状に対応できる精油。宗教的、スピリチュアル的な意味をもつ香りでもあるため、神秘的な力を取り入れたい時や精神的に心を鎮めたい時などにも用いられる。妊娠初期の人は避けること。

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