2017/04/28発行 ジャピオン913号掲載記事

今月の先生

伊藤さちよさん
日本舞踏家
伊藤さちよ舞踏団創設者・芸術監督

1972年から全米で日本舞踏の公演と創作活動を続け、ニューヨーク大学、ジュリアードスクールなどで教える。2008年に外務大臣賞、2011年にニューヨーク市長賞を受賞。大人と子供を対象に日本舞踏・沖縄舞踏教室を主宰。

Sachiyo Ito & Company

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桜の形

春らしく、日本古謡の「さくらさくら」に合わせた、伊藤さん独自の振り付け。おなかの底から声を出すように歌いながら行うと、腹筋の運動になる。まず、呼吸を整えて直立姿勢になり、おなかに力を入れて尾てい骨を下げ、腰を安定させる。目の前で両手のひらをそろえ、顔を隠す。

曲は、スローテンポの4拍子でカウントする。最初の「さくら」は腰でリズムを取りながら、1拍子目で顔を隠し、2拍子目で手を左右に開きながら、体の横に下ろす。同時に、片足(写真は右足)を床につけたまま前に滑らせ、腰をゆっくり落とす。足ではなく、腰から前に出るイメージで。

3拍子目で腰をしっかり落とし切り、4拍子目で静止する。前に出した足と同じ側の肩を少し下げ、首を傾ける。2回目の「さくら」では、これまでの動きを逆に行う。4拍子で足を後ろに戻し、両手を顔の前まで戻す。この動きを片足ずつ相互に繰り返す。上半身が前のめりにならないように、常に床と垂直に保つこと。

おじぎ

日本舞踏の踊りの形には意味がある。稽古の最初と最後にするおじぎは、伝統と師範に対する尊敬と、一緒に勉強し、時間を分かち合う人への感謝の気持ちを表している。まず、相手に向き合って正座し、真っすぐ前を見る。両手は体の前でそろえ、指を伸ばして床につける。

鼻から息を吐きながら、上半身をゆっくり倒す。頭頂から腰までのラインが真っすぐになるように意識し、尾てい骨を下げ、おなかに力を入れる。横から見た時に、背中が反ったり、首が垂れたりした姿勢は悪い例。特に親しい人との間では、相手を見てしまいがちだが、視線は下げる。

肘が床につくまで、深く上半身を倒す。手のひらは、床に自然につく感じ。立っておじぎをするときも、頭頂から尾てい骨までのラインを意識する。正しいおじぎは、見た目に美しいだけでなく、背中と腰の筋肉、腹筋の運動になる。

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