2017/04/21発行 ジャピオン912号掲載記事

今月の先生

伊藤さちよさん
日本舞踏家
伊藤さちよ舞踏団創設者・芸術監督

1972年から全米で日本舞踏の公演と創作活動を続け、ニューヨーク大学、ジュリアードスクールなどで教える。2008年に外務大臣賞、2011年にニューヨーク市長賞を受賞。大人と子供を対象に日本舞踏・沖縄舞踏教室を主宰。

Sachiyo Ito & Company

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お滑り

足を床に滑らせる「お滑り(おすべり)」は、日本舞踏独特の足使いの一つ。まず、直立姿勢で呼吸を整える。おなかに力を入れ、背中が反り返らないように尾てい骨を下げる。左右の肩甲骨を互いに寄せながら、両肩を落とす。

片足(写真は右足)を床につけたまま前に滑らせ、腰をゆっくり落とす。上半身が前のめりにならないように、おなかにしっかり力を入れる。手は腰の前方に軽く置く。

鼻から息を吐きながら、腰をさらに落とす。上級者は、後ろに残した足のふくらはぎと床が並行になるまで、腰を深く落とすとよい。1日50回を目標に、片足ずつ相互に繰り返す。ポイントは、上半身を常に真っすぐに保つこと。腹部と太ももを引き締める効果がある。

反る形

直立姿勢から片足(写真は左足)を軽く前に出す。両腕を横に開いて肩の高さに上げ、腰を落として安定させる。体のエネルギーが外に逃げないように、手のひらを下向きにし、指を軽くそろえる。心も体もゆったりと構え、体の中心で呼吸する。

上半身をゆっくり後ろに反らす。体がふらつかないように、背中とおなかの筋肉で上半身を支えること。同時に、背中の上部の筋肉を使い、背筋と首のラインを真っすぐに保つ。首が後方にダラリと倒れた姿勢は、見た目にも美しくない。

余裕がある人は、上半身を後ろに反らしたまま、顔が真後ろを向くくらいまで首をひねると、おなかと背中の筋肉の一層の運動になる。ひねる方の肩(写真は右肩)を軽く下げると、身のこなしが柔らかく、優雅に見える。

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